建築史や文化財について発信する これからの時代の研究者に。
建築学科で学ぶ高橋さんが目指しているのは、建築史や文化財の研究者。
自分がしたいことや興味、意思をはっきり示すと、それを120%応援してくれる環境がこの学科にはあると教えてくれました。
学芸員課程も履修。自分に必要なことだからやり通せる
思い返すと、小学校卒業時に将来の道を「建築」とはっきり書いていました。子どもの頃の憧れかと思っていましたが、改めて進路を考えた時にものをつくるのが好きで建築学科を選んだので、本当に興味があったんですね。高校時代に自然史の学芸員もいいなと思っていて、学芸員資格が取れることも大学選びの決め手でした。
建築の授業と文化財に関する授業を受けたことで、つくる側と保存する側の立場による考え方の違いを知り、面白くなって建築史や文化財の分野にのめり込みました。もともと持っていた興味が、ここに来てつながった感じです。建築学科の科目に加えて学芸員課程を履修する大変さはありますが、私にとっての必要性を感じて勉強できるので、指針がない状態より断然やりやすいと思っています。
学生の意思や希望は先生たちが120%応援してくれます
建築史や文化財の研究者を目指して、大学院進学の準備中です。建築史の科目は2年次にしかないのですが、先生たちが私の志望をよく理解してくださって、さらに知識を得られるように同窓の専門家を紹介してくれたり、大学などに属さず研究している方を教えてくれたりしました。自分で外部の専門の先生に連絡を取って、学会に参加したりもしています。学科のいろいろな先生に進路の相談をしてきましたが、どの先生も親身に相談に乗ってくれました。これをしたいという意思を伝えると120%応援してくれる環境だと思います。
私の興味の中心は近代の建築で、明治時代から戦後の万博まで。資金が潤沢だった時代、国としての考えが反映されていて見応えも迫力もあって好きなんです。そうした建築物を見たくて、2年次夏休みにフェリーで小樽から新潟に入り、鉄道で大阪周辺に移動する7泊8日の一人旅をしました。一番印象的だったのは黒部ダム。大きさに圧倒され、これを人がつくったんだと思うと畏れみたいなものも感じました。
自分の欲に忠実に(笑)。得られるものはとてつもなく大きい
私は設計自体も面白いし、やりたい。建築の歴史を学ぶ人こそ設計ができないとダメだと言われていますし、一級建築士の資格ももちろん取る予定で対応した科目を履修しています。そもそも興味があったら全部やってみようという欲張りなところがあって、自分の欲に忠実にやっていたらガクナイコンペとか建築を学ぶ道内学生の団体の活動とか、結果としていろいろなことを吸収できる場に参加することになりました。そうすると過程はハードですが、自分に返って来るものは大きいというか、返って来るものしかありません。
このジャンルで研究者志望というと大学の先生になると思われがちで、それもありなんですが、大学だと限られた年齢の人にしか伝えられないかなと。これからの時代の研究者として、もっと上や下の世代に、私が直接ではなくても伝えるお手伝いができるような仕事ができればと思っています。
関連記事
-
<内定先/北海道厚生局 公務員>北海道民の暮らしをより豊かに。 厚生行政の仕事で寄り添いたい。
法学部1部政治学科4年政治学科 資格・就職 -
<内定先/ANA新千歳空港株式会社 民間>私の価値観を変化させてくれた、 他国の文化や歴史の学び。
人文学部1部英米文化学科4年英米文化学科 資格・就職 -
<教職課程>生徒と一緒に考え、一緒に楽しむ。 常に生徒に寄り添う教員を目指して
工学部社会環境工学科社会環境工学科 資格・就職 -
建築史を学ぶとは 「建築とは?」「人類とは?」 を考えること。
工学部 建築学科建築学科 -
学生の今だからできることをできるだけ。
工学部建築学科3年建築学科 -
<建築学科トピックス>研究を通して チームワークも学ぶ
建築学科
新着記事
-
<WORLD>日本とカナダ、カナダと日本。 「グローバル」の本当の意味について考える。
トロントメトロポリタン大学職員卒業生 特集 -
<JAPAN>日本の真ん中で、日本中・世界中とつながる
ラグジュアリーブランド卒業生 特集 -
<HOKKAIDO>北海道にしかない魅力を、日本に・世界に発信
中川町町役場卒業生 特集 -
地域研修を通して SDGsが自分事に
経済学部1部地域経済学科2年地域経済学科 -
<勤務先/寒地土木研究所> 道路や港湾を維持管理して 生まれ育った北海道を支える仕事。
経済学部1部 経済学科卒業生 経済学科 -
<勤務先/NTT東日本-北海道>未来の当たり前を創り出す仕事。 それが、私たちのやりがい。
経営学部1部 経営情報学科卒業生 経営情報学科