#教員採用試験合格[中学校/理科] 通学の3時間もフル活用。 努力はやはり裏切らなかった。
教職課程と学科の科目を計画的に履修。通学時間は勉強に当てる。鈴木さんは自分に合う方法を工夫し、教員を目指して着々と準備を重ねました。出身高校のバレーボール部で指導を続けたことも、教員への志を自ら確認する機会として役立ったといいます。
本気のスイッチが入った。

小さい頃から理科が好きで、理科に関わる仕事をしたいと思っていました。一方で、中学・高校とバレーボール部に所属し、大学入学後も出身高校で指導のボランティアを続けていました。小・中学校のクラブ活動などにも関わり、バレーの指導が面白くなってきたことで、「教える」ことが好きなのだから理科を教える教員になりたい、と大学2年次に気持ちが一つに。本当の意味で教員を目指すスイッチが入ったのは、その時でした。高校卒業の段階から教員志望ではあったのですが、自分で決めたというより周囲から向いていると言われてのことだったので、大学入学と同時に教職課程を履修し始めていたものの、思えばもうひとつ気持ちが入っていなかった。だから、自分の中で教員への意志が明確になってからは、教員採用試験に向かう意欲が明らかに高まっていきました。
自分を教えるための教材作り。
工学部生は2年次から山鼻キャンパスで学びますが、教職課程の授業の多くは豊平キャンパスで開講されます。ですから、1年次は教職課程、2年次以降は学科の専門科目に集中しようと年単位で予定を立てて履修しました。教職課程は7講目にもありましたから、朝9時から夜9時まで授業を受けたり、1年次は忙しかった(笑)。でも、そのおかげで必要な科目を取れたので、2年次以降は豊平へ行く必要はほとんどありませんでした。教員採用試験に向けてポイントになったのは、2年次の春休みに学内で開講された特別講座。そこで、膨大な範囲をどう勉強していったらいいのか、進め方のきっかけがつかめました。僕の場合、通学に往復3時間はかかるので、その時間に勉強できるように講座の内容などを1年間かけて電子ファイル化し、タブレットで持ち歩きました。勉強というより、自分を教えるための教材を自分で作ったという感じでしたが、驚いたのは、それだけでもかなり覚えられたこと。自分に合う勉強方法を見つけられたことも、合格の要素になったと思います。
全てが自分の糧になる。

振り返って思うのは、バレーボールから離れなくて良かったなということ。指導に携わる中で現職の先生たちと話したり、生徒と関わったりして、心から教員になりたいという自分の気持ちを確かめられました。結局、その気持ちがあったから、試験に向けて努力を続けられたんだと思います。それに、母校でバレーを教える資料を作るためパソコンの使い方を覚えたことが、自分の勉強の資料作りに役立ちました。さらに、バレー部の顧問の先生に依頼され、4年次は部活動指導員という公的な立場に。その経験は、教員採用試験の面接でも評価していただけたと思います。 4年間、指導を続けたことが結果としていろいろな収穫につながりました。これからは教員として、生徒と適切な距離を保ち、優しいだけではなくけじめをつけて接することができるようになりたいです。生徒は勉強の形ではない方が自分の特徴を出しやすいところがあり、教科指導のヒントにもなると思うので、部活動、できればバレー部の顧問もしてみたいですね。
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