03
29 2022

この学びが、 地域社会を支える力になる。

工学部社会環境工学科3年 奥田 智也 北海道岩見沢農業高校出身

高校から土木工学の分野を学んできた奥田さん。きっかけになったのは、2011年に発生した東日本大震災でした。学ぶにつれて興味が増し、専門知識を深めようと社会環境工学科へ進んだことが、自分にとってのターニングポイントになったといいます。

将来を見据えて。

土木工学に興味を持ったのは、東日本大震災がきっかけです。道路などが崩壊している様子をテレビで見て、それが土木技術者の手で復旧されていると知って感銘を受けました。自分も土木技術者として地域社会に貢献したいという目標が、そこで生まれました。
初めは高校卒業後、公務員になろうと考えていましたが、学んでいくにつれて土木工学の分野にさらに興味が強まり、より専門的な知識を学びたくて大学進学を決めました。学園大の社会環境工学科は「JABEE認定教育プログラム」のため、国家資格「技術士」の第一次試験合格と同格の「技術士補」の資格を卒業と同時に取得できるのも魅力的でした。仕事をしていく上でこの資格の重要性は分かっていたので、「技術士補」を確実に取れるメリットは大きいと思いました。
工学部生は2年次から山鼻キャンパスへ移りますが、豊平キャンパスより学生数が少なく落ち着いた環境なので、僕はこちらの方が好きですね。先生との距離感が近く、授業内容の質問や進路の相談などもしやすくなりました。コロナ禍でオンライン授業が増えましたが、こんな状況でもできるだけのことをしようと、理解できないところは先生にメールなどで積極的にコンタクトを取りました。

視野も選択肢も広く。

2年次の冬、地元の岩見沢市が募集していた除雪ボランティアに参加しました。大雪で埋まっているような状態の住宅の前を除雪して道をつくったり、機械ではできないような手作業に取り組みました。雪は多いし重いし大変だったんですが、担当した住宅の人にめちゃくちゃ感謝されて、すごくやりがいがありました。一人世帯の高齢者ではどうにもできないような状態で、雪下ろし作業中に亡くなったケースもあり、土木分野でも対策していかなければならないことなので、公務員の仕事の一端に触れる経験にもなりました。

就職については、今の段階では公務員と民間企業の両方を視野に入れています。学内の公務員講座を受講する一方で、建設コンサルタントのインターンシップなどにも参加。民間企業ならではの大規模な仕事にも魅力を感じて、悩んでいるところです。まだ少し時間があるので、よく考えて決めたいなと思います。
先生に積極的に質問をしたり、ボランティアに参加したり、大学に入学してから自分がちょっと変わって、主体的に行動できるようになりました。勉強についても、実は高校までは全然ダメで(笑)。でも、大学は自分の知りたい分野について将来を意識しながら学べるので、面白くなりました。片道2時間弱かかる通学時間も勉強に充て、成績優秀者に給付される北海学園の奨学金を目標に頑張った結果、2・3年次ともに選考されました。いろいろなことを深く学べて、視野も将来の選択肢も広がったと思います。大学に入ったことが、僕のターニングポイントになりました。

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