知識も経験ももっと欲しい。 だから僕はここへ来た。
高校の建築科出身の林さんが、さらに大学でも建築を学ぼうと決めたのは、社会に出るには知識や経験が足りないと気づいたから。専門性を深めるとともに、幅広い分野を学んだことで、人としての成長にも、将来の可能性を広げることにもつながったようです。
自分に足りないものを貪欲に。
子どもの頃から、ものづくりが大好きでした。ものづくりに関われるような職業を考えるようになって、身近で目にする建物に興味が湧き、高校の建築科に入学。卒業後は就職するつもりでしたが、アルバイトなどを通して年上の方たちと接する中で、自分の知見が乏しいことに気づいたんです。このまま就職するより、大学に進学してもっと広い世界でいろいろな人に関わりながら、知識や経験を少しでも増やして社会に出た方が後悔が少ないのではと考えるようになりました。高校卒業時に就職できるところはどうしても限られるので、大学でさらに学んでから、改めて就職の道を決めた方がいいかな、とも思いました。それで、高校2年の終わり頃に就職から進学へ進路を変更しました。
建築の基礎的なことは高校で学んできましたが、大学での学びは広さや深さが違いました。建築構造や材料、空間、環境に関わる専門教育科目が用意されており、各分野を通じてさまざまな角度から「建築」について学ぶことができています。また、例えば構造力学についての講義では、ただ数式を使うだけではなく、数式の意味や原理から説明してもらえるので、これまでよりもっと深いところから学べて理解度が変わりました。新たな知識を得られる講義も、もちろんたくさんあります。先生の紹介で始めた建物の構造計算のアルバイトでは実践的な知識を得られていますし、建築に携わる仕事を目指す僕にとっていろいろな面で収穫が大きく、成長につながっていると思えます。
また、高校までの自分には、一般的な常識や知識が足りないと感じていたので、学園大は一般教育科目が充実していることもすごく魅力的でした。ほかの大学と比べて幅広い分野の科目があり、1年次に論理学、哲学、基礎心理学、言語学などを学べたのはとても大きかったです。知らないことしかなかったので、とにかく楽しく学べましたし、ちょっと大げさですけれど人生観を形成するというか、新しい価値観が自分の中に生まれたんじゃないかと思っています。
大きな目標に向かって。
卒業研究は本来は4年次からですが、僕は構造系への興味が強く、植松武是先生のところで卒業論文を書きたいという希望を話してみました。すると3年次から、「フィリピンにおける安全なコンクリートブロックの普及」という研究室のプロジェクトに携わらせてもらえることに。研究活動は、やはりすごく楽しいですし、面白いです。先が見えなくて不安になることもありますが、自分から飛び込んだわけですから、がむしゃらにやっているところです。植松先生は、自分で行動を起こしなさいというスタンスなので、受け身ではなく、自発的に動く心掛けも鍛えられています。
企業研究やインターンシップなど、就職活動も始めています。せっかく大学に進んでチャンスが広がったのだから、スーパーゼネコンのような大手をメインに考えています。もしスーパーゼネコンに就職できたら、規模の大きな現場にぜひ携わってみたい。大きな現場ほど、苦労は多いでしょうけれど、やりがいや魅力も大きいはずですから。一級建築士の資格も、卒業後できるだけ早く取りたいと思っています。大学に来て良かったと痛感することが多く、進学を勧めてくれた親や周りの方々にすごく感謝しています。
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