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13 2022

インフラの老朽化対策の 解決に、いつか役立ちたい。

工学部社会環境工学科3年 西岡 択麿 北海道天塩高校出身

建物や街並みを見るのが子どもの頃から好きだった西岡さん。その気持ちが、景観の維持やインフラの老朽化対策を学びたいという目標につながっていきました。いつか自分で対策を考えたい、身につけた知識を海外でも生かしたいと夢を描いています。

社会問題につながる学び。

高校生の時にオープンキャンパスに参加し、自分に合っているのは社会環境工学科だなと思いました。実はそれまで、土木系と建築系の違いがよく理解できておらず、なんとなく建築系が良いかな?と考えていたのですが、一番興味を持っていた景観の維持については、土木系の社会環境工学科でインフラの維持管理や老朽化対策などを学んだ方がいいと分かったんです。景観に興味を持つようになったのは、建物や街並みを見るのが好きだったから。例えば、海外の都市では電線類の地中化が進んでいて電柱がない。日本も電柱がなければスッキリするのにとか、子どもながらに考えていました。
それに、学園大の社会環境工学科について詳しく調べてみると、「JABEE認定教育プログラム」があることも知りました。道内の私立大学ではここだけなので、信頼できるなと思えましたし、国家資格「技術士」の第一次試験合格と同格の資格「技術士補」を卒業と同時に取れるのは魅力的だなと感じました。
僕は1~2年次、授業をできる限り詰め込んで時間割を組みました。3年次からは就職活動や興味のあることにも目を向ける余裕がほしかったので、頑張って順調に単位を取得してきました。ここまで学んでみて、少しずつ専門知識が身についていると思えるようになりましたし、自分が将来やりたいことに直結しているな、という手応えも感じています。例えば、3年次1学期の「コンクリート構造工学」「鋼構造工学」で土木構造物を造る上で必要な知識を学んでから、2学期に「社会基盤施設維持管理工学」でそれらの構造物の劣化やひび割れなどの問題、維持管理システムについて事例を交えて学びます。つなげて学ぶことで理解を深められますし、生活に欠かせない社会基盤施設をどう維持管理していくのか、今の社会問題にちゃんとつながる学びができている実感があります。

海外にも目を向けて。

次年度は、1年間休学してオーストラリアへ語学留学する予定です。語学学校で英語を身につけた上で、専門の土木系とつなげて、いつか海外で仕事ができたらというのが大きな目標です。大学生のうちにいろいろな経験をしておきたい、留学もしたいと考えていたのですが、コロナ禍で思うように動くことができませんでした。だから、留学できる環境になってきた今のうちに、アルバイトでためた貯金を費用に充てて行ってみようと決心。世界一住みやすい街に選ばれているメルボルンの街の景観をよく見て、日本との違いを知るのも楽しみです。
留留学後のことも考えています。就職に向けて、どんな仕事や企業があるのか、興味があることから調べているところです。インフラの老朽化、維持管理にどう対処していくかに関心を持っているので、今のところはコンサルタント系を志望。もともと関心のある分野でしたが、もっと突き詰めて勉強して、なんとかコストを削減して老朽化対策に対応できないかと、いっそう考えるようになりました。
4年次の卒業研究では、地盤工学が専門の所哲也先生の研究室に所属できればと考えています。所先生にはいろいろな相談に乗ってもらっていて、留学の件でもアドバイスをいただきました。ほかの先生たちとも距離が近く、分からないことをすぐに聞ける雰囲気があるので、安心して学べると思いますね。

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