興味を深めるほど 知的好奇心がもっと旺盛に。
「人文学部の学びは楽しい」と一色さん。興味をとことん深められる上に、そこにつながる知識も広く学べて、知的好奇心はさらに旺盛になっているそうです。やりたいことが見つかっていなくても、興味の入り口がきっと見つかると話してくれました。
憧れの先生のゼミへ。
中学校の頃から将来は大学へ進学し、公務員になりたいと漠然と考えていたので、ホームページで公務員試験に強いと知った学園大学法学部への進学を視野に、併設校の北海高校へ入学しました。でも進学先を決めるギリギリの時期に自分を見つめ直した時に、大学で勉強して深くいろいろなことを知りたいと思ったのは昔から好きな文学だな、と思い人文学部に志望を変更。江戸川乱歩と谷崎潤一郎が好きで、大正·昭和の文学をもっと学びたかったので、日本文化学科を選びました。広く日本の文化に興味があること、大学のパンフレットで紹介されていた田中綾先生にぜひ教わりたいと思ったことも理由でした。

ですから、2年次にゼミを選ぶ時は迷わず綾先生のゼミを志望。ゼミでは日本近現代文学作品を取り上げてみんなで議論したり、短歌や小説などの創作に取り組んで文芸誌を発行したりします。私は、中学時代に宿題で書いた文章を先生や友達に褒めてもらった経験をきっかけに、小説を書いてきました。短歌は大学に入るまで、形式が決まっていて堅苦しいものだと思っていたんですが、31音であればなんでもいいと教わって、むしろ小説より自由なのではと思うように。手書きのノートやスマホを活用して、時間を見つけては小説や短歌を書きためています。作品についての議論では、自分と全然違う見方や考え方があって、同じような考え方だったとしても、どこからそう思ったのか、何と何をつなげてそう考えたのかは違っていて、いろんな視点や意見に触れられます。憧れの綾先生のゼミは、すっごく楽しいです(笑)。
とにかく楽しい! 面白い!
基本的に将来は公務員志望で、学内の公務員講座を受講中。ただ、学芸員にも魅力を感じています。博物館や美術館に行くのが好きで学芸員課程を履修したのですが、授業の内容やインターンシップがとても面白くて。とはいえ、学芸員を目指すには大学院進学を検討する必要があるため、将来について改めて考えているところです。
人文学部の学びは、とにかく楽しい。もともと好きだった本の読み方ひとつとっても、ジャンルが広がって、比較しながら読み返すことが増えました。学んだことが自分に影響を与えていて、成長しているなと感じられます。まだ何をやりたいか分からないという人も、人文学部は広くいろんなことを学べるので、好きなこと、面白いことがきっと見つかるはず。例えば文学が面白いと思ったら、関連する歴史や文化の授業にもつながって、より深く理解できます。映画とか漫画とか、身近なものが学びの入り口になり、何げなく見たり聞いたりしていたことの中にそうだったのか!という気づきがある。私も、より主体的に学んで、自分なりの考えや価値観をもっと明確にしていきたいです。

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