03
31 2023

<国際交流/韓国> 大好きな韓国文化に触れ 北海道の魅力を再発見。

人文学部1部日本文化学科3年 高橋 映光 帯広大谷高校出身

子どもの頃から韓国ドラマが好きだった高橋さん。日本文化学科で韓国語や韓国文化を学ぶうち、憧れの地へ行ってみたい気持ちが一段と大きくなったそうです。実際にその場に立ち、街を歩いたり、さまざまな人との出会いを通じて習慣や考え方に触れられたことで、予想以上の収穫があったと言います。

留学も就活も諦めたくない。

祖母と一緒にテレビで韓国の時代劇を見るのが大好きだったんです。それで韓国語や韓国文化に関心を持つようになって、しっかり勉強してみたいと考えました。学園大では、韓国語や韓国の文化について学べる授業もありますし、留学のチャンスもあると知って入学しました。そして、1年次に履修した韓国語の先生から交換留学プログラムのことを聞いて、行ってみたい気持ちはぐっとリアルになりました。ただ、その時はコロナ禍でいつ渡航できるか分からない状況。その中でも留学への気持ちは捨てきれず、ずっと胸の内でくすぶっていましたから、やっと3年次の8月から4カ月間、韓国の大田(テジョン)大学校に留学できることが決まったときは、本当にうれしかったです。
現地では大学の寮に入りました。毎日、朝からお昼過ぎまで大学で歴史や文化の講義を受け、午後は大学で知り合った友達とショッピングをしたり、ご飯を食べたり。その友達の家族にも仲良くしていただき、休日には一緒にあちこちドライブすることもありました。

大田大学校で過ごす時間も本当に充実していました。クラスメートには日本文化に興味のある人が結構多く、私に積極的にいろいろ話しかけてくれて、おかげで皆とは早い時期に仲良くなることができました。
ちなみに、大学3年の後期は就職活動を始める時期。留学することで周りに遅れを取ってしまうのではないかという不安がありましたが、オンラインでインターンシップや説明会に参加できることを確認したり、帰国後すぐにインターンシップに行けるよう手配するなど慎重に準備をしておいたので問題はありませんでした。

消極的な自分の殻を破った4カ月。

実は、韓国語にはある程度の自信があったのですが、いざしゃべってみると思うように通じず、会話ができないことに当初は戸惑いを感じていました。「どうしてだろう」と悩みながら放課後にカフェで自習するのが日課に。ある時から、隣に座った韓国の人たちの会話に耳を傾け、何について話しているのか、どんな単語を使っているのか、注意深く聞いてみることにしたんです。すると徐々に意味が分かるようになってきて、そこで覚えた言い回しを自分でも使ってみると、韓国人の友達がうなずいたり笑ったり、話が弾むようになりました。やはり、その場に行かなければ学べないことがあるんだって実感しました。
この留学を通して、自分を変えられたことも大きな収穫だったように思います。それまでは、どちらかというと消極的なタイプで、つい人の後ろに回る行動を選びがちでした。けれど、留学先で出会った人たちは皆、どんどん積極的に前に出て、コミュニケーションを楽しんでいました。それを見て、素直に「格好良い」そして「うらやましい」と感じました。私もこうありたいという思いを抱くようになってから、徐々に自身の殻を破ることができたと思っています。
韓国に留学したことで日本文化の良いところや北海道の魅力に改めて気づかされたこともたくさんありました。そのことは少なからず就職活動に影響しています。北海道で生まれ育った人間として、将来、何かしらの形で北海道を応援したい、北海道の魅力を世界に発信する仕事に就きたいという気持ちを強くしています。

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