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08 2022

テストのためじゃなく、 もっと深く知りたい。

経済学部1部地域経済学科2年 内山 紗翠 北海道札幌月寒高校出身

内山さんにとって勉強は、大学に入るまではテストのためだったとか。でも、地域経済学科の講義や生きた地域経済・社会を体験する「地域研修」などの学びを通して、内容そのものを理解したい、もっと深く知りたいと思うようになったといいます。

「地域研修」での驚きを学びへ。

将来の目標は、中学校の社会科の先生。だから、社会の教員免許を取得できることが、進学先を選ぶ大きなポイントでした。経済学部ならメジャーだし、いろいろなことを学べるかなというぐらいのイメージで入学したのですが、これまで知らなかった知識にたくさん触れられて、考えていた以上に授業が面白いです。
中でも「地域研修」は、私にとって大きな意味のある学びになりました。ゼミ単位で行う地域研修は、学内では学べないことやインターネットだけでは分からないことを現地で実際に見て、より深く学びます。私は「交通と観光」がテーマの藤田知也先生のゼミナールに所属し、広島県を訪ねました。第二次世界大戦に関わるスポットや遺産をメインにした研修に向けて、事前学習を行った上で、どうすれば観光の活性化につながるかという視点を持って現地へ。研修を通して、自分の目で見ることの大切さがよく分かりましたし、日本史が好きな私にとって歴史的なものにじかに触れる面白さも味わえました。
研修後は、現地で気づいた課題や知名度を上げるためのアイデアなどをグループで話し合いました。県内のいろいろな施設を巡る観光パックや宿泊施設・バス1日乗車券との組み合わせなど、考えを資料にまとめて地域研修報告会で発表。授業とは違って、すべて自分たちで進めていくこともゼミの魅力といえます。
研修で個人的に印象に残ったのは、江田島市にある海上自衛隊第一術科学校。海上自衛官の育成の場ですが、歴史的資料として展示されていた特攻隊員の遺書などが生々しくて。教科書で習ってきた歴史の中に、本当にこういう人たちがいたのだと実感し、驚きとともに関心が高まりました。第二次世界大戦の時代をもっと勉強してみたい、という意欲も湧いています。

自分が教わった先生のように。

教員を目指したのは、高校1年の担任の先生に勧められたのがきっかけです。自分でもよく考えてみると、中学の時に先生に助けてもらったり、通っていた塾の社会科の先生がめちゃくちゃ面白かったり、良い思い出がたくさんありました。特に塾の先生は暗記というより流れで分かりやすく教えてくれて、勉強が楽しいと初めて思えました。ですから私も、生徒が少しでも興味を持って、面白いなと思ってくれる授業ができる教員になれたらと思っています。
教職課程を履修すると、6、7講目まで授業を受ける日もあって、こんなに遅い時間まで大変だなと最初は思いました。でも、教職の授業は自分の目標につながる興味深いことが多くて頑張れます。学園大は交通の便が良く、通学しやすいことにも助けられています。陸上部のマネージャーと塾でのアルバイトの時間も確保できるように、優先順位を考えながらスケジュールを組んでいます。勉強だけも、つまらないですから(笑)。

教員になるための勉強だけではなく、カリキュラムが幅広く、経済学部としての知識も身につけられるのは総合大学のメリット。今は、特に「日本経済史」の授業が楽しみです。経済の側面から歴史を具体的に学べて、こういう過程を経てこうなったんだ、と深いところまで知ることができます。高校まではテストや受験のための勉強という感じでしたが、大学では授業そのものを理解したい、もっと深く知りたいと思うようになりました。

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