03
04 2025

<教職課程> 教職指導室の先生は、 学生に寄り添う 伴走者のような存在。

経営学部2部 経営学科4年 小林 ひかる 北海道滝川西高校出身

昼間の時間を活用したボランティア。

私が高校時代に学んでいた情報マネジメント科では、検定試験に向けて勉強する機会が多くあったのですが、教員を目指すようになったのは、そういった中で私たち生徒にわかりやすい授業をしてくださった担任の先生の影響が大きかったです。恩師である先生にどの大学を選ぼうか相談したところ、ご自身の出身であり、情報・商業の教員免許取得ができる北海学園大学の経営学部を勧めてくださいました。ちなみに、2部を選んだのは学費が抑えられれば家族の負担も少なくなると考えたからです。

入学当初は、講義が夕方に始まり21時に終わるサイクルが不思議な感じでしたが、すぐに慣れました。午前中にちゃんぽん屋さんでアルバイトをしてから、午後は早めに大学に行って勉強。1部の学生と一緒に空手部の活動に参加してから2部の講義に出席する、そんなスケジュールで生活していました。授業が終わると、友人と夜ご飯を食べに行くこともありましたね。

教員を目指すにあたり子どもと接する経験が少ないと感じていた3年次に、構内の掲示板で見つけた札幌市内の小学校のボランティアに一年間ほど参加しました。小学校では、授業中に立ち歩いてしまう児童や子ども同士のトラブル対応、外国語しか話すことのできない児童のサポートなど、さまざまな場面で臨機応変に対応する必要がありました。初めは難しい部分もありましたが、このボランティアに参加したことで、子どもの仕草や目線から困っている気配が感じられるようになりましたし、子どもに対する声かけや関わり方を学び、なにより私もこうなりたいと思える先生たちと出会えた貴重な経験になりました。

部活を辞めて教員採用試験に向けた準備を本格化させたのは、3年次からです。教職課程の学生としては珍しいかもしれませんが、一般企業のインターンシップにも参加していました。特別支援学校や障害についても学びたいと思っていたので、自閉症の方をサポートする福祉施設のインターンシップに参加。自閉症の方と接したことも得がたい経験でした。

学校には、さまざまな特性がある子どもがいるとも聞きました。職員の方に、そのような子どもにどのような支援をするべきか質問すると、悪いところを直すのではなく、いいところを伸ばすのが福祉の考え方だと教えてくださいました。これは、福祉の場だけではなく教育の場においても大切な考え方だと思います。その子ができることや得意なことを見つけて、伸ばしていく教育が必要だと実感する機会になりました。

早く行くべきだった教職指導室。

教職指導室には、教員採用試験に向けての相談や、試験の面接対策でお世話になりました。悩んでいる時や勉強法で行き詰まった時も、マンツーマンで相談にのってくれて、ときには弱音や愚痴まで聞いてもらいながらたくさんのアドバイスをいただきました。指導室の先生は、学生と一緒に歩みながら解決策を見いだしてくださる、伴走者のような存在です。ゼミでお世話になっている元紺谷先生が教職指導室のご担当だった縁で、3年次から頻繁に通うようになりましたが、1年生のうちから通っておけばよかったと思いました。理由は、当時、試験に向けてどのように勉強すればいいかわからずに不安だったからです。教職指導室には採用試験の過去問題やたくさんの教科書がありますし、教職に詳しい先生や教職を目指す学生と繋がれる場所。勉強が辛い時でも教職指導室に行けば誰かがいるので、教職課程で学ぶ学生は、早いうちに訪ねておくことをおすすめします。

無事に教員免許を取得し、卒業後は北海道内の高校で情報または商業の教員として働きます。2部進学を選んだ当初は、1部と2部では就職活動で企業からの印象が異なるかなという不安もありましたが、実際にはそのような場面はまったくありませんでした。目指すのは、大学4年間で身につけた情報・商業の知識、子どもたちとの関わり方などを活かし、子どもたちに寄り添う教育です。子どもが理解して、何かができるようになる経験は楽しさにつながるはずですから、生徒の中に好奇心が生まれるような説明や授業に取り組みたいと思います。

また、北海道は面積が広いので、都市部と地方部では受けられる授業の質や、教育の資源も異なります。そこで私は、情報・商業の教員として都市部と地方を遠隔授業でつなぎ、すべての生徒が、どこにいても受けたい授業が受けられるような環境整備に取り組みたいと考えています。ゼミや教職指導室でお世話になった元紺谷先生がかつてセンター長を務めていらした「北海道高等学校遠隔授業配信センター」は、すでに私が将来目指す取り組みを進めているそうです。ですから先生から話を聞きながら、自分が取り組めそうなことをイメージしていくつもりです。

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