図書館通いと 大学のフォローで 国税の難関突破。
公務員になりたくて北海学園大学を選んだ林原さん。目指したのは国税専門官です。国税専門官の採用試験には「税法」「経済学」「会計学」といった専門科目が含まれるため、難易度は高いといわれます。難関をクリアできたのも図書館での勉強の成果と、大学の手厚いフォローのおかげと語る林原さんに、勉強を頑張るコツを教えてもらいました。
目指すは税のスペシャリスト。
北海学園大学の法学部を選んだのは、公務員試験に強いイメージがあったからです。1年次に法律系と政治系の両方を学びますが、より政治に関心を持ったため、2年次に進むときの学科選択では政治学科を選択しました。政治学を学べば、いま社会で起きていることや過去の出来事を深く知ることができ、これから生きていく上で役に立ちそうだとも思ったからです。
公務員になることについて、当初は道内の市町村役場だったり、裁判所だったり、国家一般職もいいなと思っていましたが、2年次に国税専門官の存在を知ってこの仕事に興味が湧きました。
国税専門官は、国の財源となる税金を国民から公平に徴収するのが仕事です。税務署や国税局で働き、税に関する相談や指導、調査などを行います。複雑な税の制度で納税者が困ることがないよう寄り添う役割も担っています。公務員というと、なんとなく事務系の仕事のイメージを持っていたのですが、国税専門官は実際に国民や企業と関わって税の管理をすることになるので、やりがいがありそうだと思ったのが、国税専門官を目指した理由です。
勉強を続けるために、「勉強しない日」を作る。
国税専門官の試験では、法学部で学ぶ憲法や民法、行政法のほかに、商法や経済学も出題されます。特に会計学は必須科目で、これは本当に苦労したし、最終的にはそれ以外の科目で点を稼ぐ方針に切り替えました。なんとか合格できましたが、会計に関する専門知識はこれから絶対に必要となるので、試験が終わったいまは会計学と簿記を重点的に勉強しています。
公務員試験の勉強を本格的に始めたのは3年次の夏ですね。学内の公務員講座に参加してから徐々にギアを上げていきました。憲法や民法は大学の講義でやっていたので割とすんなり頭に入りましたが、経済学はゼロからのスタートだったのでものすごく苦労しました。自宅では気が散ってしまうので、大学の図書館に通って勉強しました。図書館には周りに頑張っている人がいて、そういう姿にすごく感化されましたね。「この人、今日も来てるな。自分も負けずに頑張るぞ」って。続けられたコツですか? 「勉強しない日」を作ったことだと思います。週に1日は休息日を設けて、その日は絶対に勉強しないことに決めました。「ここまでやったら友だちとゲームができる。だからそれまでは頑張ろう」って感じです。息抜きは大事だと思います。

北海学園大学は公務員試験のためのフォローもすごく充実していると感じました。試験情報や合格実績はもちろんですが、いつまでにこの科目を勉強して、この時期はこの科目に集中しよう、といった勉強のやり方まで詳しくアドバイスしてもらいました。わざわざ公務員の専門学校へ行かなくても、学内でそういう情報が得られたのは大きかったですね。
春からは国税専門官として働きます。国民一人ひとりからお預かりした税金を扱うことになるので、大きな責任感が伴います。配属はまだわかりませんが、一人ひとりに寄り添って、税に関して困っている方の力になりたいです。そのためにも専門の知識をもっと深め、財政面で国民の生活を守れるよう第一線で活躍し、人々に貢献することで国にも貢献できたらと思います。
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