弱い立場の人たちに寄り添う 国際機関で活躍したい。
サブバッグに小さな地球儀を詰め込んで講義に臨む谷さん。ノートには付箋と書き込みがびっしり。一度社会人を経験し、改めて学びの場に戻った谷さんは「勉強することがとにかく楽しい」と言います。興味のある分野をどんどん広げ、貪欲なまでに知識を吸収しています。
社会人を経て、大学生に。
高校を卒業後に就職して社会に出ることを選択しましたが、「いつか大学に行きたい」という思いがずっとありました。当時から、勉強するなら、学びたくても教育を受けられない子どもたちについて研究しようと。そして、その知識を生かして新しい制度を整備するような仕事に就こうと。それなら法学部だと考えていました。そんな中、学園大の2部なら、日中にアルバイトをしながら勉強ができることを知り、入学を決心しました。
入学前は2年次になったら法律学科に進もうと思っていましたが、1年次に「法学入門」と「政治学入門」の講義を受けて、法の運用について研究する法律学科より、法や制度の制定について研究する政治学科の方が私のやりたいことに近いと知り、政治学科を選択しました。

2年次から政治学科に進みましたが、学科の垣根を超えて興味のある講義を履修できますし、法学部の場合、上限はありますが1部の時間帯の授業も履修できるのでそのメリットは十分に活用させてもらっています。勉強することがとにかく楽しいです。

どの講義も興味深いですが、今特に興味を持って臨んでいる講義は「国際政治学」です。世界の国々の政治を学ぶ上で、地理的·歴史的な関係がとても重要になるので、講義には地球儀を持って行くようにしています。ヨーロッパにおける小国の成り立ちや国と国との関連性など地球儀を見ると良く分かりますし、中東の政治の難しさなどもその国の位置が分かれば理解できることがあります。大学は学び方も自分次第で決められますから、私は私なりのやり方で学びに取り組もうと思っています。
大学院に進み、国際舞台へ。
学びたいことがたくさんあるので、時間を有効に使うことを考え、講義の一つひとつに集中して臨むようにしています。先生の話を聞き漏らさないよう、しっかりノートを取り、気になることがあれば講義の後、すぐに質問に行きます。伺った内容は、講義で取ったノートに書き加え、1回の講義で学んだことがノートを見ればすべて振り返られるようにしています。この方法で復習の時間を節約して、講義の空いた時間は課題や予習にあてています。
将来、国際機関で働きたいという夢があるので、独学ですが英語やフランス語の勉強もしています。また、もっと深い研究も必要だと思い、大学院に進むことも考えています。現在、研究テーマとして関心を寄せているのは、発展途上国の子どもたちの教育について。以前からずっと心にあったことですが、学びたくても、その機会を与えられない子どもたち、国が貧しくて福祉を得られない人たちの役に立つことが目標で、そうした人たちを支援する制度を整備するような仕事に就けたらと思っています。
大学にはいろんなことを学ぶ機会があると知りました。せっかくのチャンスをどう生かすか、それは本人次第ですよね。私はそれをできる限り生かしたくて、興味があることには挑戦する、全力で取り組もうと心に決めています。

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