#教員採用試験合格[中学校/英語] 「英語は苦手」。 その意識を原点に教員の道を歩む。
「英語」の教員採用試験に合格した石山さん。それなのに、英語に対しては「苦手意識がずっとある」とも。でも、だからこそ生徒に分かりやすく教えられるはずと教員を目指し、英語の勉強をもっと続けていこうという姿勢も生まれたといえそうです。
分かる喜びを伝えたい。
中学に入って英語の授業が始まった時、向いていないなと戸惑いました。それが、2年生になって担当の先生が変わり、絵を描いてイメージが湧くようにしてくれたり、すごく楽しくて分かりやすい授業をしてくれたんです。こんなふうに楽しく授業ができるなら面白そうだなと英語の教え方に興味を持ち、教員になりたいと思い始めました。私も苦手だったから、生徒に分かりやすく教えられるのではと考えたことも、教員を目指した理由です。私には、英語があまり得意じゃないという気持ちがずっとあります。でもそれだけに、自分の中で分かることがつながって「ああ、なるほど」と思える回数が多かったし、分かっていく喜び、面白さが大きかった。だからこうして英語の勉強を続けてこられたし、分かる喜びを生徒たちに伝えたいのだと思います。
2部で得られたもの。
大学は、英語の教員免許が取れるからここを選びました。実は、2部は第一志望ではありませんでした。でも、結果的には2部ですごく良かったと思っています。現役で大学に入った方が良いし、学費も安いしと考えて入学したのですが、それに加えて、授業時間が基本的に固定されていることで大学生活のリズムを組み立てやすかった。日中にアルバイトをしてから大学へ行き、教職課程は多くが5講目に開講されているのでその後に続けて2部の授業を受けることによって、時間を効率良く使えました。さらに、2部は少人数でクラスのようにまとまっていたため仲の良い友達ができ、教員を目指す仲間もいたので一緒に頑張ることができました。教員採用試験に向けては、先生たちに本当に助けていただきました。英語科の場合、二次試験で面接のほかに英語で受け答えする実技検査があるので、ゼミの先生のところへ何度も何度も相談や練習に。先生のサポートや先輩、友達からの刺激やアドバイスもあって、夢をかなえることができました。
ずっと学び続ける覚悟で。
英語に関しては、苦手だという意識があるからこそ、授業以外でも常に勉強を続けてきました。通学時間には英語の動画配信サービスをスマートフォンで見たり聞いたり、例文をまとめたノートを繰り返し読んだりもしていました。大学はネイティブの先生が多いのでリスニング力がついたとは思いますが、まだまだ。ただ、教育実習の時には、自分が勉強しなければ教えることはできないので、教材研究に励んで知識を吸収したり、実習先の先生が行っていたオールイングリッシュの授業を見習って取り組んだりした結果、英語力がさらに高まった実感を得ることができました。私は、自分のためよりも、教えるために勉強する方が楽しいんです。英語をいっぱい知っていれば、教える時に自分が楽しいし、相手が分かってくれるのも楽しい。実習の最後に生徒がくれた手紙に、「英語は苦手だったけれど楽しかった」「授業が分かりやすかった」と。これから、そういう生徒たちをもっと増やしていきたい。それには、私自身が英語の勉強をもっとしていかなければ。やるしかないと思っています。
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