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05 2024

<勤務先/寒地土木研究所> 道路や港湾を維持管理して 生まれ育った北海道を支える仕事。

経済学部1部 経済学科 早川 夕和 小樽潮陵高校

北海道開発局からの出向で、現在は寒地土木研究所に勤務する早川さん。寒地土木研究所は日本で唯一の寒冷地土木技術の試験研究機関として、降雪地帯である北海道のインフラを支える国立研究施設です。経理課契約の部署で働く早川さんに、業務内容や仕事のやりがいについて聞きました。

いつか故郷・小樽に貢献できたら。

北海道開発局に入局後に人事交流で出向となり、寒地土木研究所に勤務して1年になります。初任地の稚内では出納業務に1年、予算経理業務に2年ほど従事していました。その後、予算経理業務を経て札幌転勤となり、現在の職場に勤務しています。担当しているのは契約業務。各チームの研究に必要な業務の広告作成や入札などを行っています。

働き始めてから、あらためて北海道開発局の仕事は、自分が生まれ育った北海道を支える重要な役割を果たしていると思うようになりました。北海道の地域の基盤、例えば道路や港湾などのインフラを支えていることを実感しています。

実家がある小樽も、以前とは違った視点で見えるようになりました。昔はあまり気にしていなかった故郷の“川”も、「この河川は北海道の管理」「これは開発局の管理」と気になるようになってきて。また、小樽で開催されているイベントの協賛に開発局が入っているかどうかも、自然とチェックするようになりました。港湾を有する小樽は開発局が大きく貢献している町なので、いつか小樽開発建設部に勤務できたらと思っています。

教養課程の講義は、自分の興味を知るチャンス。

働くうえで心がけているのは、整理整頓、プライベートの充実、健康管理です。中でも整理整頓は仕事において重要です。私の仕事は異動に伴って定期的に業務が変わるため、「どこに何があるか」「片付けたか」を分かりやすくすることで業務上の確認作業や引継ぎがスムーズになり、仕事の効率化が図られます。また、契約の仕事は質問や確認に対してなんとなく答えてしまうことが許されません。履歴が分かるように書類を分別し、自分が何を話したかをメモに残すよう心がけています。

徐々に仕事に慣れてくると、業務に必要な知識を身につけていくのはもちろんですが、仕事に没頭するだけでなく、プライベートの生活を豊かにすることも大切だと思うようになりました。今は職場の英語サークルで活動しているほか、これからは以前やっていた茶道も再開しようと思っています。仕事だけの生活をしていると煮詰まった時に辛くなってしまいます。そういう意味でも、自分の生活において関わる場所や、関わる人の数を増やすことを意識しているんです。社会に出てからの生活を豊かにするためにも、大学の教養課程の講義をたくさん取り、興味を持ったことには積極的に参加しておくといいと思います。たとえ就職や単位に関係なくても、講義を通して自分の興味が広がれば、将来の趣味や勉強に繋がるかもしれません。私自身の大学生活で思い出すのは、国内外で行ったフィールドワークです。金沢の廃校を利用する地域おこしのイベントに参加してイモモチを出したり、海外旅行者が多く訪れるタイのスラム街にある料理教室について調査しに行ったことがとても印象に残っています。

大学生の4年間は、長いようであっという間。高校生までの規則正しい生活リズムが、大学で崩れてしまっても、社会に出れば、また規則正しい生活が求められます。衣食住が整ってこそメンタルも落ち着いて仕事も頑張れるもの。ですから、学生時代も規則正しい生活リズムを継続しておいた方がいいと、私自身の反省も踏まえて思っています。多くの人に囲まれた大学生活は、視野を広げ、自分の知らない新しい世界を知るチャンス。あっという間に過ぎ去る4年間の環境を、ぜひ有意義に、そして誠実に活用してください。

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