ずっと夢だった 生徒に寄り添う 教師になりたい。
小学1年生の時の担任の先生との出会いから教師を志した村田さん。2年次に始まった模擬授業では教えることの難しさを痛感。クラスのみんなを参考にしながら、楽しくわかりやすい授業を作るスキルを自分なりに磨きあげてきました。将来は生徒に寄り添う社会科教員になれるよう、教育や経済学の勉強に励む毎日です。
教えるって楽しい!けど、教えるって難しい。
小学1年生の時の担任の先生が大好きで、こういう大人になりたいと憧れました。みんなに対して平等で、みんなに話しかけてくれる先生でした。休み時間に一緒に鬼ごっこをしてくれたことを覚えています。
2歳下の妹に勉強を教えることもよくありました。教えるのが楽しくて。なので、学校の先生になりたいという気持ちは割と早い段階で固まっていたと思います。
教職課程では2年次に模擬授業が始まります。
学生一人ひとりが先生役になり、教科書の中から好きな単元を選んで授業を行います。学習指導案を作成し、授業に使うパワーポイントやプリントも自分で作ります。クラスのみんなに生徒役になってもらって、みんなの前で実際に授業をするんです。
初めて模擬授業をやった時はどうしたらいいのか全然わからなくて、頭が真っ白になりました。「どんなパワーポイントがわかりやすいのかな?」「どうしたらみんなの興味を引くことができるんだろう?」って最初は手探りでしたが、ほかの学生の模擬授業を”生徒”として受けるうちに、「こうしたらいいんだ!」「次はこうやってみよう」というヒントがいろいろ見つかり、自分の授業に取り入れていきました。
例えば、グループワークのときは教室の前で立っているのではなく、生徒のそばへ寄って声をかける。教え方にしても一方的に説明するだけではなく、「○○さん、どう思いますか?」と話しかけてみる。そうすることで、みんなが参加できる楽しい授業が少しずつできるようになってきた手応えを感じています。
過疎地域の現実と、人の温かさを知った地域研修。
教職課程の授業以外で強く印象に残っているのは、2年次の9月に行った上園ゼミの地域研修です。3泊4日で道北・豊富町を訪問しました。
豊富町は稚内市の南にあり、札幌からは車で5時間近くかかります。初めて町の風景を見た時は、正直、何もなくて驚きました。
豊富町はセイコーマートの牛乳の産地として知られています。地域研修では牧場で乳搾りを体験し、湯治場として全国から皮膚疾患に悩む方が集まる豊富温泉を訪問しました。確かに豊富町は過疎の問題が深刻な地域ではありますが、この町ならではの魅力がたくさんあること、そしてそれを発信しようと頑張っている方々の存在を知りました。
町内で「みんなの居場所づくり」をテーマに子育て支援などをされているミラココの取り組みや、サロママという育児サークルの活動についても学びました。携わる皆さんが地域の子どもたちのために一生懸命汗をかき、支え合いながら活動する姿がすごく温かくて、私もこんな素敵な大人になりたいと思いました。
こうした体験や、経済学の専門的な学びを通じて、高度で複合的な考え方ができる教師になることが今の目標です。4年次には教育実習があり、実際に生徒と関わる機会も出てきます。小学1年生の担任の先生のような「みんなに寄り添う先生」になれるよう、指導方法や人との接し方をしっかりと学びたいと思います。
北海学園大学は学生の数が多く、北海道の人ばかりではなく、道外出身の学生もいます。生の関西弁に触れたりできて、面白いです。多くの楽しい出会いが待っています!
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