02
26 2025

法律を語れ! ゼミ生手作りの 上映会を開催。

法学部2部 法律学科3年 木村 菜々花 札幌龍谷学園高校出身

木村さんが所属する館田ゼミでは、法律や人権をテーマとした映画の上映会を実施しています。作品の選定をはじめ、ゲストの手配や広報活動、当日の運営もゼミ活動の一環です。学外の方との関わりを持つことで、自分たちが勉強している法律が社会とつながっていることを実感できた木村さん。現在は裁判所事務官を目指し、勉強に励んでいます。

上映会で社会とつながる。

経済的な面で親に負担をかけたくないから、大学に進学するなら夜間部と決めていました。法学部を選んだのは、公務員になりたかったのと、高校時代に探究活動で法律について調べて興味を持ったからです。実際に起きたストーカー殺人事件を調べた時に、ストーカー規制法の存在を知りました。憲法や民法などの六法では手の届かないところで人を守ってくれる法律があるんだと知り、法律をもっと学びたいと思いました。

現在は、週の半分は朝から夕方までアルバイトをしてから学校へ行き、18時から21時まで授業を受けています。3年次の今は授業が毎日あるわけではないので、それほど大変ではありません。

法学部では1年次は基礎ゼミ、2年次以降は専門ゼミを受講します。私は、2年次から館田晶子先生の「映画で学ぶ憲法」をテーマにしたゼミに所属し、憲法に関連した映画を題材として法律や人権について考えています。館田ゼミでは1年に1度、上映会を実施しています。前回は『プリズン・サークル』、今年度は『ハーヴェイ・ミルク』という映画を上映しました。『ハーヴェイ・ミルク』は、ゲイであることを公言したアメリカの市政執行委員、ハーヴェイ・ミルクさんのドキュメンタリー作品です。上映会では映画を観た後にアフタートークを行いますが、今回は北海道議会議員でトランスジェンダーである渕上綾子さんらをゲストに迎えました。

上映会はゼミ生が企画・運営しています。私は前年度に引き続き、ゲストの手配を担当しました。私は渕上さんのことを以前から存じ上げていたので、LGBTQをテーマにした上映会であれば、ぜひ渕上さんの話が聞きたいと思い、出演を依頼しました。メールをお送りしたところ、すぐに快諾してくださったのでうれしかったです。上映後のアフタートークでは、同性婚訴訟について話が及びました。同性婚は憲法で禁止されているわけではないことを知り、日本での法整備の遅れに疑問を持ちました。

上映会には10代・20代の方やLGBTQ支援団体の関係者が集まり、関心の高さを感じました。私たちは学校で法律の勉強をしていますが、上映会で当事者や関係者の方と会い、話をすることを通して、普段の勉強が社会につながっていることを実感しました。

目指すは裁判所事務官。

公務員になりたいと思って北海学園大学を選びましたが、正直入学した頃は具体的にどんな職業に就きたいかという明確なイメージはありませんでした。

館田ゼミで『それでもボクはやってない』という痴漢冤罪(えんざい)をテーマにした映画を観たり、実際の裁判を傍聴したりする中で、裁判所の仕事に興味を持つようになり、現在は裁判所事務官を目指して採用試験の勉強をしています。もし裁判所で働けることになったら、裁判所事務官としてキャリアを積んで将来的には裁判所書記官になれたらと思います。裁判所書記官は、裁判官の判断がどのような手続きにのっとって進められたのかを記録し、調書を作成する仕事です。

裁判所は対立する人同士の争いごとを解決する場です。裁判ですから、どうしても勝ち負けがつきます。ですが自分が関わることで、なるべく双方が納得いくような形で裁判が進み、解決に貢献できるような仕事ができたらと思います。

今は学内の公務員講座を受講しています。公務員専門学校に通えば学費もけっこうかかりますが、学内の公務員講座なら手頃な受講料で受けられ、講座も充実しています。たくさんの教材も用意してもらえるので、公務員を目指す方には、北海学園大学が絶対におすすめですよ。

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