ゼミで学んだ法律が アルバイトにも 役立つなんて!
週末はサウナ施設で熱波師のアルバイトをする中澤さん。野球で鍛えた「強風熱波」が、サウナーからアツい支持を受けています。集客のために始めたSNSでは、気をつけなければならない表現も多く、ゼミで学んだ景品表示法が役立っているといいます。
得意技は、強風熱波。
硬式野球部に所属しており、ポジションはピッチャーです。平日は朝9時から夕方4時頃まで練習があり、学校へ移動して17時50分から2部の授業が始まります。オンラインの授業もあり、練習後そのまま帰宅して自宅で授業を受ける日もあります。ちなみに、硬式野球部の部員は2部生がほとんどです。
試合がない週末はサウナ施設で熱波師のアルバイトをしています。熱波師って、ご存じですか? 熱波師は、サウナ室の中で熱した石(サウナストーン)にアロマ水をかけて高温の蒸気を発生させ、タオルやうちわをあおいでお客さまに熱い空気を送る仕事です。もともとサウナが大好きで、毎日のように通ううちに熱波師をやってみたくなり、今で始めて2年ぐらいになります。学園生3人でチームを組んで、「トリッパーズ」の名で活動もしています。自分の強みは、やはりパワーで、筋トレで培った腕力を使ってお客さまのサウナハットを飛ばすぐらいの力強い熱波を送ります。「強風熱波」といわれ、喜んでいただいています。熱波イベントが終わった後はお客さまと一緒に水風呂に入るのですが、「今日の熱波も良かったね」「すごかったよ、ありがとう」といった言葉をかけていただくことも多く、とてもやりがいを感じています。

アルバイトにも学びが生きる。
サウナ施設の集客のためにSNSでの発信も行っています。そこでサウナの魅力を伝えたり、トリッパーズの宣伝をするのですが、発信の仕方に注意しなければならないことを大学の授業で学びました。たとえば私たちは3人組で活動していますが、「業界初!」と謳えるかどうか事実関係を確認したり、サウナやロウリュの効果をどこまで書くことができるのか、どういう書き方なら問題ないのか、法律に照らし合わせながら発信するようにしています。もし、ゼミで景品表示法を学んでいなかったら、何も意識せずに発信して法律に抵触してしまったり、お客さまの健康被害につながるような誤った情報を伝えてしまっていたかもしれません。大学で学ぶまでは、法律はすごく遠い存在だと思っていましたが、本当に身近な問題であることを実感しました。

現在は就職に向けた準備を進めていますが、自分は営業職に就きたいと考えています。営業としてお客さまに一番近いところで、暮らしの中の困りごとや悩みに寄り添って、解決していくお手伝いができたらと思うんです。熱波師のアルバイトでお客さまと裸の付き合いをしながら、人に喜んでもらうことの喜びに気づきましたし、お客さまの生の声を聞いて、その期待に応える楽しさを知りました。
子どもの頃からやってきた野球、大学時代に見つけた熱波師の仕事、法律学科で学んだ法律の基礎知識や法的思考力を生かしながら、社会の変化に対応できる柔軟な大人になれたら、というのがいまの目標です。

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