03
08 2025

世界に向けた視野で 身近な環境を 議論できる人に。

工学部 社会環境工学科3年 宮村 翔太 北海学園札幌高校出身

高校時代は、英語教育に力を入れるグローバルコースに所属していた宮村さん。海外の高校生と英語でコミュニケーションを取る中で、環境が話題に上ることが多く、社会環境に興味を抱き文系から理系へと進路を転換しました。新しい分野を学びながら、アルバイトや交換留学、サークル活動などを経験するうちに、将来の目標が明確になってきました。

文系から理系に挑戦し、視野を広げる。

実は高校まで完全な文系人間だったんです。子どもの頃から英語を習っていて、グローバルコースのある高校に進学しました。自分はずっと文系で行くものだと考えていたのですが、英語をコミュニケーションツールとして世界に向けた視野を養って行くうちに、地球規模で発生する環境問題などいろいろな社会課題に興味を持つようになりました。特に海外の高校生と英語で話していると、環境問題が話題になることも多く、大学では環境について専門的な知識を身につけたいと考え、社会環境工学科に進学しました。

この学科の学びは、いわゆる土木系の分野です。自分たちが暮らす身近な環境について、根本から知ることができます。専門科目の中には、情報処理系の授業もありパソコンの知識や技術が身につきます。これは文系・理系にかかわらず、就職後にも役立つ学びです。また、「三力(さんりき)」と呼ばれる土質力学、水理学、構造力学は、基本として抑えておかなくてはならない分野ですが、中でも水理学について学んだのが印象に残っています。

水理学は、水の流れやエネルギーに関する力学なのですが、すごく身近な水がそもそもどんな動きをするのか、災害時にどう影響を及ぼすかとか、その際の対策はどうすればいいのかといったことを数値化して考えるのが興味深かったですね。

ただし、物理学なので、文系出身の僕にとっては簡単ではありません。周りの友人たちは、ほとんどが理系。勉強が難しいと感じたときは、友人たちが味方になってくれます。理系が得意な友人に苦手分野を教えてもらえるのは心強いですね。

経験のすべてが、未来へつながる。

入学前は、大学で友だちができるのかと不安に思う人も多いはず。でも授業でグループワークがあったり隣の席になったりで、意外と話すきっかけがたくさんありますし、学内では部活やサークル、学外でもアルバイトやボランティア活動など、さまざまな経験ができるので友だちも作りやすい環境です。

僕の場合は、大学で1部の写真部と2部のバドミントンサークルに入って活動しています。アルバイトは街の中のコーヒーショップで。外国人のお客さんも多いので、身につけた英語力が役に立っています。3年次の夏には大学の交換留学で、カナダのレスブリッジ大学に行きました。他学部の学生も一緒だったので、学内での交友関係も広がりました。何よりもこの留学を通して、現地で朝起きてから夜寝るまでずっと英語漬けの1カ月を過ごし、さまざまな人種の人々と英語でコミュニケーションできたのがいい経験になりました。TOEICのスコアを上げるべく、今も独学で英語の勉強に取り組んでいます。


また卒業後の進路を見据えて、夏休み中に2カ所でインターンシップを経験しました。一つは、総合建設コンサルタントの河川環境部で5日間。治水と河川の周りに広がる自然環境の保全をどう両立させるのか、実際に現地に足を運んで学ばせてもらいました。

もう一つは、航空会社で2日間。新千歳空港でカウンター業務や滑走路上の業務を経験させてもらいました。そこではインターン同士でのグループワークや社員との座談会もあり、将来像がイメージできました。特にカウンター業務では、現在のアルバイト先で頑張っているような接客スキルを生かすことができると思いました。いろいろなことを経験する中で、将来の目標も定まってきた感じがします。

これから大学生になる人たちには、ぜひ目標設定を早めにすることをおすすめします。1年生の時に目標が決まっていたら、早い段階から準備を進めた方が時間にも心にも余裕が生まれます。その分、留学や勉強以外のことなどプラスアルファの活動に時間を使うこともできるので、4年間という時間を無駄なく活用し、夢を実現しやすくなると思います。

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