<教職課程> 生徒と一緒に考え、一緒に楽しむ。 常に生徒に寄り添う教員を目指して
道立高校の数学教員になる切符を手にした金山さん。教員を目指したきっかけは、金山さん自身が出会った先生たちの影響でした。目指すのは、生徒と同じ目線で学校生活を送れる先生。勉強だけでなく、広い世界のことを生徒に伝えたいと、大学では吹奏楽団の活動も頑張りました。つらいとき、支えになったのは一緒に教職課程を履修する仲間たちでした。
教え子を第一に考えられる教師になりたくて。
小学校と高校で出会った先生の影響から、私も教師になりたいと思うようになりました。その2人の先生に共通していたのは、教え子たちのことをしっかりと見て、子どもたちと一緒に授業や行事を全力で楽しんでいる姿です。そんな先生たちに憧れて、私も教師を目指すことにしました。高校で進路相談をしているとき、先生から「教師に向いているよ」と言われたことも背中を押してくれました。
もともと環境やまちづくりに興味があり、学園大の社会環境工学科なら好きなことを学びながら中学・高校の数学教員の免許が取得できるため、進学を志望しました。 工学部は2年生から山鼻キャンパスに通うことになります。教職課程の一般科目は豊平キャンパスで開講しているため、基本的には1年生のうちに一般科目を取り終えておくのが効率的です。私も1年生で一般的な科目を取り終え、2年生から山鼻キャンパスで数学に関する教職科目を履修しました。教職課程がどんなに忙しくても、ちゃんと卒業できなければ教師になるどころではありません。教職課程の勉強をやりつつも、社会環境工学科の専門科目や研究は、課題もしっかりやり遂げて単位を落とさないようにしました。3年生の前期までにほぼ学科の単位を取り終えてから、教職の勉強にも本腰を入れました。また吹奏楽団にも所属してフルートを担当。3年生までは部活動にも力を入れて頑張りました。
同じ夢に向かう仲間の存在が力に。
9月に教員採用試験の結果が出て、無事に合格することができました。合格までは大変でしたが、先生のサポートや周りの仲間たちの存在が力になりました。
教職課程にゼミのような授業があり、1人1テーマで教育課題についてプレゼンテーションを行い、その後みんなでディスカッションをしました。みんな不登校やいじめ、ジェンダー問題など、さまざまなテーマで発表していました。私は、教室の中で浮いた存在になっている生徒とのコミュニケーションをテーマにしました。みんな、教員になりたいという熱意があり、教育に関するテーマにいろいろな意見が飛び出し、とても有意義な授業でした。みんなの意見を聞きながら、同じ道で頑張ろうとする仲間の存在がとても心強く感じたのを覚えています。
4年生の6月に母校で教育実習を行いました。ちょうど実習期間中に教員採用試験1次の筆記試験があり、ちょっとソワソワしましたが、予めわかっていたことだったので、試験対策はそれを見越して準備。教育実習が始まるとほとんど勉強ができないと予想して、試験の重要なポイントをノートにまとめておき、それを見返すようにしていましたね。
教育実習生同士で「試験、緊張するね」などと話せたので、それだけでも少し落ち着くことができました。2次の面接対策は、大学の先生にお願いしました。とても親身になって何度も受けてくださったのがありがたかったです。
私もこれまで出会った先生のように、生徒に寄り添う教師になって、一緒に授業や行事を思い切り楽しみたいと思います。
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