本気でぶつかると学生以上の熱量で 応えてくれる先生がいます。
「小説が書きたくてこの大学に来ました」。
やりたいことを真っ直ぐに語る宮島さん。さまざまな学びを通して自らと向き合い、考えを突き詰める作業は、いつか宮島さんだけが紡げる物語へとつながっていきそうです。
先生と出会って多面的な考え方ができるように
小説は読むのも書くのも好き。大学では腰を据えて、卒論として小説を書きたいと考えて、日本文化学科に進学しました。2部を選んだのは学費の面で国公立大と変わらず、授業のクオリティも高いと感じたから。図書館学といった興味深い科目もいろいろ学べますし、アルバイトや自分の好きなことにまとまった時間が使いやすいのも2部のメリットかなと。
また周囲には、日本のさまざまな時代、文学、文化に関心を持っている人がいて、なるほど、そういうアプローチの仕方もあるかと、いい刺激を受けられます。学生の思いに対して真剣に考え意見してくれる先生にも恵まれました。自分の考えをぶつけるとそれ以上の熱量で応えてくれて、見えていなかった別の方向性も示してくれます。そうした先生方と出会ってから、自分も多面的な考え方ができるようになってきたかな、と思っています。
ビブリオバトルで全道大会に2度出場
大学生になったらやりたいと思っていたことの一つが、文芸部に入ることでした。文学に没頭できる環境に身を置きたくて。さすがに入部当初は文学について豊富な知識を持つ先輩方に圧倒されましたが、好きなことについて仲間と語り合うのはやはり楽しいですね。
3年次からは、部長を務めています。自分たちの作品をまとめた冊子を年2回程制作するのに加えて、月毎にテーマを決めて発表し合ったりしています。文芸部員の誇りをかけて、毎年、十月祭に行われれるビブリオバトルにも参加しています。僕は1、2年次には学内戦を勝ち抜き、全道大会に出場しました。狙っていた賞品の図書カードをゲットしたのも嬉しかったですが(笑)、自分が薦める本をほかの人にも面白いと思ってもらえたのはさらに嬉しかったです。
さらに視野を広げたい、多様な世界を感じたい
文学に関すること以外にもはっとさせられる科目がいくつもあります。中でもアメリカにおける人種差別を扱う「アメリカ史概論」と「アメリカ史特論」は、とても大事なことを考えさせられました。平等、公平、自由、優しさや思いやりといったことを改めて意識するきっかけになりました。僕はいつでも正しいことを正しいと言える人間でありたい、そう思ってきましたが、こうした学びを通して、今まで本当にそれを実践できてきたか、これからはどうすべきかと問いかけられた気が。
高校までは、学校と家庭という限られた環境を中心に生活していましたが、この先は自ら知らないコミュニティに積極的に飛び込んで、もっと視野を広げたい、もっと多様な世界を感じたいと本気で思うようにもなって。将来について強い気持ちを持って向き合うようになったのは、この3年間の大きな収穫だと感じています。
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