#教員採用試験合格[中学校/国語] まさに切磋琢磨。 目標達成を後押ししたのは仲間だった。
中学校の国語の教員になるために入学した陳場さんは、その実現を第一に考えた4年間を過ごしました。教員という同じ目標を持つ友達と競い合い、励まし合い、まさに切磋琢磨した経験は、「合格」の結果とともに大学生活の大切な財産になりました。
目指す教員像のために。
教員になりたいという漠然とした気持ちは、幼い頃からありました。それが本格的な目標になったのは、担任の先生が僕たち生徒のことを第一に考え、愛情を持って助言してくれる姿に憧れを持ったから。中でも、生徒の思春期の悩みに寄り添いたいと思い、中学校を志望。人の気持ちを考えたり推し量ったりする能力を生徒に身につけてほしいから、それを学んでもらうには国語科が最適。そんなふうに考えて、大学で何をするかはっきり定めて入学しました。ですから、大学の授業は教職課程以外の科目もすべて、いずれ指導する立場になることを意識して受けていました。今は直接、関係がないように思える分野の知識でも、自分のためになるし、いつか使える機会があるかもしれない。そう捉えていましたから、時間割もできるだけびっしり組んで、学内にいる間は勉強のみ、という毎日でした。
努力とサポートが噛み合って。
教員採用試験の準備は、最初はどう進めたらいいのかコツが分からず苦戦しました。2年次の春休みになって学内の特別講座を受講し、そこでするべきことが分かってからはひたすら勉強。講義の合間などに、図書館で4〜5時間勉強することも多かったです。4年次6月の一次試験に向けては、新型コロナウイルスの影響で家に閉じこもっていたこともあり、1日10時間ぐらい勉強していました。でも、一緒に教職課程を履修していた友達が14時間やったと聞いて、負けていられないと奮起したことも。その頃は、しんどいという意識しかなかったのですが、今振り返れば切磋琢磨していたんだなと(笑)。2人とも合格できて良かったです。僕の場合、試験対策としてだけではなく、「将来役に立つ」というマインドで勉強していたことが、合格につながったとも思います。コロナ禍で教育実習が延期になるなど、イレギュラーなこともたくさんありましたが、大学のサポートのおかげで安心して試験に臨めました。特に、教職指導室の先生たちには面接練習や自己推薦書の添削などでとてもお世話になり、感謝しています。
経験はきっと強みになる。
教職のほかに、ボランティアを経験することも在学中の目標の一つでしたから、子どもたちの学習支援活動をしている団体に参加。大人に対して不信感がある子どももいるため、まずコミュニケーションを大事にすることが活動の理念で、対応の仕方を学べたことは大きかったです。実はもう一つ、調理師免許を取るという目標も持っていました。料理を作るのも食べるのも好きなので、アルバイトで実務経験を積み、試験を受けて合格。入学前から考えていた目標達成のために頑張った4年間は、あっという間でした。いろいろなことに積極的に挑戦した経験は、教員としてきっと生かせると思っています。僕は、生徒がこういう授業をしてほしいという希望に、できるだけ寄り添えるような教員になりたい。そのためにまず、生徒と信頼関係をつくること、教科の指導力を高めることを目指していきます。
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