04
15 2024

<JAPAN>日本の真ん中で、 日本中・世界中とつながる

ラグジュアリーブランド 柳谷 純平 2004年人文学部英米文化学科卒業

「ラグジュアリーファッションブランド」の世界に興味を持っていた柳谷さんは、とあるラグジュアリーブランドの札幌新店舗のセールススタッフからキャリアをスタート。ストアマネージャー、ジェネラルマネージャー、エリアマネージャーを経験し、その過程で東京勤務に。19年間、同じブランドでキャリアを重ねたあと、さらなるキャリアアップのために、別のラグジュアリーブランドに転職。今も東京で働いています。国内担当エリア店舗の統括などに加え、イタリア本社に日本支社としての報告や提案などもこなしているそう。本社スタッフが日本を視察する際の案内役としても活躍されています。日本だけでなく世界とも働けるのは、東京ならではでしょう。

当時の上司に説得されて上京しましたが、実は札幌から離れたくなかったんです(笑)。札幌生まれ、札幌育ちで、札幌が大好きなんですよ。札幌に住んでいたときに、旅行でいくつかの都市にも遊びに行っていましたが「札幌が一番」だとずっと思っていました。

上京したのは28歳、ストアマネージャーになって1年が経過した時でした。上司に「東京の店舗で働いてくれないか」と頼まれ、はじめはかなり躊躇しました。しかし、いろいろと話を聞くうちに「良いチャレンジかもしれない」と思うようになり、勇気を出して上京しました。

やはり東京は特別です。東京は日本の首都でもありますが、世界の大都市と肩を並べるグローバルシティでもあります。世界中の情報が飛び交い、ビジネス・デザイン・アート・建築・学び…さまざまな世界の最先端がすぐそばにあるんです。もちろんファッションの世界でも東京が最も新しく刺激的です。例えば日本にまだ進出していない新しい海外ブランドが日本ではじめに店舗を開くのは、多くの場合、東京ですよね。他にも、外資系企業だと本社メンバーが日本市場のリサーチのために訪れることがありますが、そのときも渋谷や銀座が中心です。

とはいえ、東京だけでなく、いろんな場所で働くことこそが自分の成長につながってきたと思います。私は大阪や静岡などさまざまな店舗でストアマネージャーとして働いてきました。その度に、新しいスタッフに出会えます。それぞれの強みを理解し、どうやって強みを活かして結果につなげることができるか。本社も店舗も一丸となってプロジェクトのゴールを達成したときには、ほかでは味わえない喜びやりがいを感じることができます。

今振り返ってみると、上京すると決めた自分の判断は間違っていなかったと思います。生まれ育ってきた環境を飛び出すことは勇気がいることですが、その分たくさんの刺激を受け取れるからです。思い返すと、社会人になり、一人旅をしてきた経験も今の自分に大きな影響を与えていると感じます。パリ、ミラノ、バルセロナ…。一人で行く場所を決めて、新しい人や文化に出会ってきました。大学生のときも社会人になっても、新しい環境に一歩踏み出すことで、自分自身を成長させることができました。これからも新しい人や価値観との出会いを大切にしていこうと思っています。

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