#国際交流[韓国] 行ってみて、話してみて、 食べてみたから分かったこと。
韓国語の能力を上げること、興味のある食文化を探求すること。留学の目的にしていたことを、コロナ禍でも満足のいくかたちで達成できたのは、韓国で出会った人たちの支えがあったからだと原田さんは感じています。「現地に行かなければ得られないものが確実にある。興味があるならぜひ留学を経験してみてほしいと思います」。
法学部の授業を韓国語で。
留学中の授業は、新型コロナウイルスの影響でほとんどがオンライン形式。僕の場合、韓国語を学ぶ留学生向け
の授業のほかに、法学部の専門科目も履修しました。韓国語で授業が行われるので、もちろんかなり難しかったん
ですが、挑戦してみると意外にできて(笑)。韓国人の法学部生の中に留学生は僕一人だけという環境だったので、
ありがたいことに先生も友達もいろいろ気にかけて、手助けしてくれました。日本語を勉強している韓国人の学生とは別に、日本語をまったく話せないような学生とそこで仲良くなれて、韓国語の能力が伸びる要因にもなったかなと思います。法律は専門用語が多いので、日本語を勉強している韓国人の友達に授業内容を見せたら、こんなの韓国人でも分からないよと言われたことも。大変でしたが、結果として力がつきました。別の国の法律を一部とはいえ学べたのは、日本の法律と似たところや違いにも触れられて、本当に貴重な機会でした。
韓国だけではない多文化を経験。

韓国に興味を持ったのは、K-POPがきっかけです。言葉がよく分からなかったので、大学で授業を受けたいと思い、「韓国・朝鮮語」を履修。1年次の夏休みに現地での研修にも参加したことで、韓国語を極めたい、韓国の今の文化をもっと知りたいという気持ちが芽生え、アルバイトで費用を貯めて今回の留学を目指しました。留学生活を過ごした大学の寄宿舎は、共有スペースとそれぞれの個室がある2人部屋で、ルームメイトはインドネシアの学生でした。最初は生活や宗教上の習慣が分からなかったものの、「ああ、こうやって過ごすんだ」という発見をむしろ楽しみながら暮らせました。互いに自国の料理を作って一緒に食べたことも、いい思い出の一つです。コロナ禍で少なかった留学生が後期になると増えてきて、英語で挨拶をしたり、時には日本語を教えたり、交流の機会がたくさん生まれました。僕はもともと英語が好きで、いろいろな国の言葉にも興味があったので、多文化に触れて理解し合えたことはすごく魅力的な経験になりました。
魅力はやっぱり「人」。


留学の目的の第一は、韓国語の能力を上げること。留学前に2級を取得していた韓国語能力試験は、留学中に5級にレベルアップできました。もう一つの目的は、食文化。食べることが大好きなので、現地ならではの味を探求したかったんです。特にキムチは、お気に入りを発見するためにいろいろ食べ比べました。すごく親しくなった韓国人の友達の家で、親戚が集まってキムチを大量に漬け込む毎年恒例の行事「キムジャン」も体験させてもらいました。この家のキムチは、味が濃いめでニンニクが効いたガツンとくる感じ。僕にとってのこれだ!というキムチでした。ご家族がそろって温かく迎えてくれたので、よく泊まらせてもらい、コロナ禍でも最大限の文化体験をさせてもらうことができました。僕が思う韓国の魅力は、やっぱり人です。いい意味でのおせっかい感というか、人の温かさをすごく感じました。今もそのご家族とは、韓国の食べ物が恋しくなると送ってもらったり、僕も日本にしかないものを送ったりする関係が続いています。早くまた会いたいので、コロナが落ち着いて、自由に行き来できるようになることを願っています。
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