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26 2024

<経営学部トピックス> 恥ずかしがってなんていられない! ハワイで英語を使う楽しさを実感

海外総合実習には、経営学部独自の実践的英語教育「北海経営 English(Hokkai Business English: HBE)」で培った英語の基礎力を、現地で実践・応用する目的もあります。英語を使って英語話者と対話をするために欠かせないのは、日本人として話すコンテンツを持っていることが大切です。そのコンテンツのひとつが、ハワイの企業を訪問して、日本企業を紹介するプレゼンテーション内容といえます。2003年の学部開設から、「ビジネスで使える英語」の教育を目標に掲げたカリキュラムを展開している経営学部では、 1・2年次の「総合実践英語」と 3年次の「ビジネス英語」で英語力を磨いています。その学修成果を実践し、英語が伝わる実体験を通して相乗効果を高めるプログラム。参加学生の2名に話を聞きました。

[海外総合実習(3週間)参加]

経営学部1部経営学科2年 岡村 康那(札幌手稲高校出身)

経営学部1部経営情報学科2年 干場 麻由(札幌国際情報高校出身)

住環境や企業の違いを垣間見る経験に。

——現地で過ごした3週間の生活を教えてください。

【岡村】 ホームステイ先を拠点に過ごしました。お世話になったのは、ハワイ在住の高齢夫婦のお宅です。家が大きかったこともあり、自分を含めて北海学園の学生3名とマウイ島出身の学生、東京から来た中学生がホームステイしていました。ステイ先のご夫婦は、学校帰りや休日に食事に連れて行ってくださったので、英語でおしゃべりする機会もありました。一般家庭の空き部屋を使わせていただいたので、例えば洗濯機の力が強力だったり、シャワーの水圧だったり、ハワイと日本の住環境の違いも実体験できて興味深かったです。

岡村さん

——企業訪問はいかがでしたか?

【岡村】 日米の印刷業と飲食チェーン業の分野を訪ねました。現地に行く前の事前学習は、英語を学ぶのはもちろん、経営学的な要素を学ぶ面も多くありました。日本では、札幌で印刷業を営む「株式会社プリプレス・センター」と「びっくりドンキー」などを運営している「株式会社アレフ」、ハワイでは印刷会社「OBUN HAWAII」と3店舗を構える飲食業の「Rainbow DRIVE-IN」を訪問。私は飲食業を担当し、SDGsの取り組みとして、フードロスへの配慮などの話題も盛り込みながら、「日本の企業はこんなことをしています」「こんなことに配慮しています」といった日米企業を比較できるようなプレゼンテーション資料をパワーポイントで作成しました。日本語で作ってから英訳した資料をもとに、「Rainbow DRIVE-IN」の社長にプレゼンテーションさせていただきました。

異なる世界を肌で感じ、価値観が変化。

——海外総合実習は、どんな経験になりましたか?

【岡村】 それまで海外に行ったことがなかったので、ハワイの実習に興味を持って2年次に「海外総合実習」を選択しました。あまり英語が得意ではないと思っていましたが、実際にハワイへ行ってから、その不安はなくなりました。意外と伝わるんです。得意でなくても、伝わることが実感できると、使ってみようって気持ちになれるものですね。自分ではわかりませんが、この経験が自信になってつながっていると信じたいです。ですから高校生の皆さんは英語の不安があっても、行く前から自信を喪失する必要はないと思います。

——得られたことはありましたか?

【岡村】 自分は、何事も深く考えすぎてしまう性格なのですが、日本とは違う世界の景色を見て、人と会い、何事もあまり深刻に考えすぎる必要はないと思えるようになりました。そういう視点が持てたことは収穫でしたし、必要以上に考え込んでしまう時間がなくなったことは、自分にとってけっこう大きな出来事だったと思います。

夏休みを利用して行ける点に惹かれて。

——どんな興味から参加しましたか?

【干場】 大学在学中に留学したいと思っていました。とはいえ、休学して長期間となると少しハードルが高いので、夏休みの3週間を活用できて、単位にもなる「海外総合実習」に興味を持ち、参加することに決めました。あと、ハワイが好きだったんです。

干場さん

——ハワイの生活はいかがでしたか?

【干場】 北海学園の学生3名でお世話になったホームステイ先は、コロナ禍を機にハワイへ移住された日本人のご家族でした。小学生の息子さんと娘さんがいて、子ども同士は英語を話しているような環境で。日本人の視点で見たハワイと日本の違いや小学校で流行っていること、くだけた英語の使い方、モテる女の子のタイプの違いから“恋バナ”まで、外国人のホストファミリーとは違った視点の話ができたかもしれません。

——ハワイ大学の語学研修プログラムはいかがでしたか?

【干場】 語学研修は、日本の大学から集まった「初めまして」の学生ばかりのクラスで行いました。日本語を話してはいけないルールがあって、現地の先生が目を光らせています。周囲はやる気がある学生ばかりだったので、自分から話しかけなきゃという気持ちになりました。教室から出て、大学構内でピクニックしている学生に質問する授業もあるんです。恥ずかしがっているとすぐに時間が来てしまいますし、現地の学生もみんなオープンな性格なので、自分の殻に閉じこもってなんかいられない!と奮起して、積極的に話かけたりInstagramを教えてもらったりしました。日本だったら絶対にInstagramを教えてもらったりしないのですが、周囲の人から刺激を受けて吹っ切れた気がします。

勉強も観光も、寝る間を惜しんで活動。

——どんな経験になりましたか?

【干場】 最初は3週間って、ちょっと長いかなと思っていました。でも実際に行って見ると、1日が終わるのがとても早くて。プログラムの予定もいっぱいあるのですが、いろんな場所を見てみたかったので、朝は5時くらいに起きて活動していました。ホームステイ先の仲間みんなで早起きして、学校の荷物を持ってビーチに出かけ、そのまま学校に行って、帰りには食事もしたりして。日本では出不精のインドア派なのですが、3週間の時間がもったいなく感じられ、かなり活動的だったと思います。ハワイは日本語が通じる場所も多いのですが、英語だけ使うと決めて、わからない言葉を調べながら会話するよう心がけました。

——企業訪問はいかがでしたか?

【干場】 事前学習として、訪問する会社のホームページなどで調べていきましたが、現地で直接お話することで、さらに詳しい内容を聞くことができました。プレゼンテーション資料の作成は、グループの学生でコンテンツごとに分担し、私は導入部分を担当。実習を終えて、今、取り組んでいるのは報告書の作成です。私は「ハワイ大学」についてまとめているところです。最初は初対面の学生と3週間の実習に行く不安もありましたが、事前準備から一緒に取り組みながら仲が深まったので、まったく心配は要りませんでした。

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