バイオと情報。2つの分野を 学んだことで見えてきたもの。
もともと興味を持っていたバイオ系と、将来的に欠かせないと思っていた情報系。2つの分野を学べることに魅力を感じて、山内さんは生命工学科へ。4年間学んでみた結果、どちらも面白くて、集大成の卒業研究は両方の分野を扱うテーマに挑んでいます。
がむしゃらだった1年目。
1年次は教職課程を含めて、かなり多くの授業を履修登録しました。初めにたくさん取っておいた方が後で楽だとOGの姉に聞いていたとはいえ、とんでもなく気合が入っていたんです(笑)。
教員が目標だったわけではなかったのですが、せっかく取れるのだからと教職課程も履修し、朝から晩まで講義ということも。曜日によっては所属する「フリーフォームレスジャズオーケストラ」の練習が夜10時まであり、アルバイトも週3日ほど。時間が足りず、正直、つらい思いをしました。ですから、後輩の皆さんには、無理せずしっかりやれる範囲で時間割を組むことをお勧めします。とはいえ、自分にとってはそこでがむしゃらにやったことが、結果として教員という目標を見つけることにつながりました。
そもそも知らないことを知るのが好きで、一般教育の科目も幅広く取ってみました。高校までは自然科学系以外の科目はつまらないと思っていたのに、大学で例えばドイツ語や韓国語を学んでみると、日本語や英語と比較して似たところやまったく違うところに気づいたり、面白いなと思うことがたくさんありました。バイオ系と情報系の両方を専門的に学んで、いろいろな分野の科目も学んで、学ぶって面白いと実感しました。
これぞ生命工学科、の研究へ。
4年次の「卒業研究」は、これまでの大学の学びの中で、一番興味を持って取り組めていると思えます。何しろ自分のやってみたいことをテーマにして、1年間かけて研究ができるのですから。
どこの研究室に所属しようかと考えた時、3年次までの生物系の実験がとても楽しかった一方で、情報系はプログラミングなどの実習はありましたが、研究となるとどんなことができるんだろうと思いました。それで、バイオ系と情報系の研究室がある中で、2つを融合させた研究ができる長谷川大先生の研究室へ。植物を入力デバイスとして活用することを研究テーマに、例えば植物のどの部分に触れるかによってマウスやキーボードを使うようにパソコンを動かしたりできないかと考えています。ほかに、ハエトリグサは葉にある毛がセンサの働きをして、それに虫が触れると電気信号が伝わって葉が閉まる仕組みになっているので、電気信号を計測してデータを分析しています。この電気信号を使って何かできないか、自宅でハエトリグサを育てながら考えを巡らせています。
バイオと情報。4年間学んできて、結局はどちらも面白いから、どちらもやろうと思いました。まさに生命工学科的な研究ができて、今、とても満足しています。
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