03
25 2022

建築と出会って、 世界の見え方が変わった。

工学部建築学科3年 渡邊 智帆 北海道札幌東高校出身

何事にも全力で取り組む渡邊さんの大学生活は、忙しそうです。設計に打ち込むのはもちろん、チアリーディング部の活動やアルバイトも。「でも、自分がやりたいことができているので、充実しているという感覚。毎日、時間が足りない!と思っています」。

何かを自分で生み出す喜び。

書道や絵画など、何かを自分の手で生み出すことが小さい頃から好きでした。高校で出会った物理の先生の影響で、物の動きの原理が説明できることに興味を持ち、物理が面白いなと思いました。自分の「好き」と「面白い」。将来を考えた時、この二つを追求できる分野が建築だと気づきました。
今、一番楽しみな授業は「空間デザイン演習」。設計の課題に取り組んで、できるだけ細部までアイデアを詰め込んで作品を完成させる。提出期限ギリギリまで、ここをもっとこうしたらいいんじゃないかとずっと考えています。何かを生み出す作業ができているこの瞬間が、楽しいんです。建築は伝えることも大切なので、模型はできるだけイメージに近い材料を選んで、細部まで作り込みます。
設計課題は考えれば考えるほど切りがない。そこが、大変だけれど面白いところ。私は、何事もそうですが、その時に自分ができる限界までやると決めているんです。後から「ああすれば良かった」と後悔するのが嫌なので。企業説明会やインターンシップに参加して、実際の仕事では何でもできるものではないという現実も知りましたが、だからこそ、今は自分のやりたいことや可能性を広げる時間なんじゃないかと思って、意欲的に設計に取り組んでいます。

ヒントは日常の中に。

建築を勉強してから、世の中の見え方が変わりました。例えば、建物のここに装飾を付けるとこういう印象に見えるんだなとか、カフェに入ってもテーブルの配置や窓の位置が気になったり、ランプの光で照らされているから落ち着いた雰囲気なんだなと感じたり。実際に見ると、分かることがとても多い。美術館や建築巡りも好きですが、街をキョロキョロしながら歩くだけでも違います。日々の暮らしの中に、吸収できるものがたくさん転がっているなと実感できます。気になったことはメモをして、自分の設計のヒントにしています。
実際に設計の仕事をしている方が講師として教えてくれる授業も、とても勉強になります。自分では思いつかないようなアドバイスをくださったり、話を聞いているだけで選択肢を広げられます。研究施設や建築現場の見学など、視野を広げるチャンスもたくさんあります。大学の紹介で、建物の構造計算のアルバイトも始めました。アルバイト先の方に専用ソフトの使い方を教えてもらいながら知識を増やせますし、いろいろな図面を見られて、こういう住宅が建つんだなというワクワク感も得られる。将来のために、絶対にいい経験になると思っています。
大学は授業もゼミも選択肢がいっぱいあるし、自由な時間が増えるので、どこかに行ったり人と会ったりすると得られるものがどんどん増えます。積極的に行動することで、それ以上のものが返ってきますから、時間が許す限り常に動いていくつもりです。

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