#教員採用試験合格[中学校/国語] 教員になりたい。頑張り通せたのは、 その強い気持ちがあったから。
国語科の教員を目指して教職課程を履修し、目標をかなえた斎藤さん。スケジュール管理を徹底し、計画と分析を怠らず努力を重ねたことが教員採用試験合格の大きなポイントになりました。4年間、努力を続けられたのは、「教員になりたい。何が何でも受かるんだ」という気持ちが根底にあったからだといいます。
カギはスケジュール管理。
父が中学校の教員で、一番身近な職業として考えてはいたのですが、高校までの僕は教員を目指せるほどの学力ではなくて。それが、1年間の浪人生活で大きく変わりました。基礎からしっかり確実に勉強を進めていくと、教員という道も見える学力になってきたんです。それで、大学で教職課程を履修し、教員を志すことを決意。中学・高校を通じて憧れを抱かせてくれる恩師と巡り合えたことも、未来ある子どもたちの成長を支えていける教員になりたいという気持ちを後押ししました。
教職課程を履修すると単位数が増えるし、アルバイトで生活費を賄うことを親と約束していたので、初めは大変かなと思いましたが、スケジュール管理を徹底することで乗り越えられました。前もって綿密に予定を立てて、テスト対策やレポート作成に遅れが生じないように工夫。手帳をいつも持ち歩き、この日はこれというふうに文字にして整理すると行動しやすくなりました。学部の単位は1~2年次にできるだけ取っておき、3年次からは教員採用試験に向けた準備に集中しようと考えて頑張りました。今思えば、よくやれたなという感じです。
僕はメンタルが強い方ではないので、モチベーションを維持できるように、自分を見つめ直す時間を大事にしていました。簡単な内容でしたが、寝る前に日記を書くことで1日を振り返り、自分の成長を実感しながら目標に向かって歩み続けられました。ちょっとつらいなという時は外で走ったり、サウナに行ったり。好きなことがストレス解消になっていたので、そこで気持ちをリセットできたのも、諦めずに努力する上では大きかったかもしれません。
計画を立てて実践。
教員採用試験対策は、2年次2月頃から本格的に始めました。ちょうどコロナ禍で家にいる時間が多くなり、真剣に取り組む時間をつくるきっかけになりました。傾向や対策を自分なりに考えて計画的に進めましたが、勉強方法が合っているのかと悩んだことも。それでも、学内で開講された特別講座などを参考に軌道修正したり、勉強量を増やしたりしていくと、授業で学んだことを含めて知識がつながってきて、そこからはどんどん効率良く勉強できるようになりました。
僕に合っていたのは、タイマーを30分に設定して、その中で終わらせるように1問に集中して取り組む勉強方法。曜日によって科目を決めて、最終的に1次試験までに勉強を終える計画も立てました。科目ごとに勉強が必要な範囲が分かっていたので、それを1日当たりで割ってやっていけば、取りこぼしなく本番を迎えられる。この計画通りにやれば受かると、自分を信じて取り組みました。模試を受けて自分のレベルや課題を明確にし、本番に向けて意欲を高めていったことも合格のポイントになったと思います。
1次試験に合格した後は、2次試験の面接が不安に。どう対策すればいいのかまったく分からなくて、教職指導室の国語科の先生に相談し、何度も面接練習をしてもらいました。そのかいがあって、本番は程良い緊張感というか、今まで練習をしてきた通りにやればいいんだと思えました。教職指導室の先生のサポートには、とても助けられました。経験に基づいて、教員のやりがいについて話してくれたことも忘れられません。教職課程の授業を通して、教員という職業の深い面に触れられて、やっぱり教員はいいなという気持ちがどんどん膨らんでいったことも、頑張り通せた要因になったと思います。
生徒とともに成長を。
振り返ると、教員を目指す過程で、教育実習は自分の中で大きな転機になりました。1次試験直前の5月後半から6月初めが実習期間だったので、それを組み込んで試験対策の計画を立て、実習に集中できる態勢に。そうして迎えた出身中学での実習は、生徒として机から見ていたのとは全然違う景色を見る経験になりました。担当したのは1年生で、とにかくかわいくて無邪気。実習先の先生からの時に厳しく時に優しい指導にも、とても助けられました。実習中、教育に関する自分の価値観というか、漠然としていたものがどんどん明確になっていく感覚がありました。現場を経験し、生徒と接する中で、自分は教員としてこうなりたいんだというものがはっきりと生まれて、成長の機会になったと感じています。
僕が目指すのは、生徒たちから信頼される教員です。そのためにも、教育指導力と人間性が大事だと思うので、高い向上心を持ち続けたいと思っています。日々進化しながら、生徒に信頼される先生に近づいていけたらと考えているところです。バスケットボールをやってきたので、顧問として部活指導にも力を入れたい。教員になると大学時代以上に忙しいとは思いますが、それは覚悟の上。頑張れる、やるしかないと思っています。自分がやりたい仕事に就けただけでも恵まれているわけですから、生徒とともに成長し続けられるように、全身全霊をかけて取り組んでいくつもりです。
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