経済学って、意外と身近。 誰もが関わることなんです。
北海学園大学への進学を見据えて併設の高校を選択した坂本さんですが、入学するまで、「大学はすごくかしこまった場所」というイメージを持っていたそうです。「実際は先生も親しみやすいし、経済学の学びも面白くて、講義には毎回引き込まれます」と生き生きと語ってくれました。
学生も経済学の中にいる。
大学の隣にある校舎で高校生活を送っていましたが、実は入学するまで中のことを良く知らなくて、大学というとかしこまった場所、経済学部は難しい論文を相手にする学部と、何となく自分なりのイメージを持っていました。
実際に講義を受けてみると、全然イメージと違うことがすぐに分かりました。先生は一つひとつの事柄を丁寧に説明してくれますし、僕ら学生の目線に立って話してくれます。おかげで、経済学が学生にすごく身近な題材を扱っていることも分かりました。とりわけ印象に残っているのは「労働経済論」の講義。“働くこと”にまつわる課題や政策を学ぶ内容ですが、有給休暇を取る権利がアルバイトにもあるとか、実感を持って理解できました。アルバイト先を選ぶ際とか、就職先を探す上でも役立つに違いないと思っています。
ゼミは経済統計を専門とする先生のもとで学んでいます。アットホームな雰囲気で、各自が自由に興味を持ったテーマについて調べ、レポートを提出します。もともと何かを調べてまとめるという作業が苦手だったので、なんとか克服したいと、敢えてそういう課題に取り組むゼミを選びました。現在、企業のデジタル化をテーマに、レポートの作成を進めています。毎週、進捗具合を先生と共有し、アドバイスをいただいて、丁寧に内容を検証していくうちに、調べた内容のどこが重要ポイントか、レポートの構成はどうしたらいいかなど、コツがつかめてきたと感じます。調査·分析·まとめ作業への苦手意識はかなり少なくなりました。
物事の見方に変化を実感。
大学では、履修科目も時間割も自分で決めるわけですから、良くも悪くも自己責任の部分が大きいと思います。とすれば、何を基準に自分の行動を決定していくかが大事ですよね。僕はこれまで「こうだ!」と思ったら、脇目も振らずというタイプでしたが、大学でいろいろな考え方をする人に出会って、視野が広がり、行動基準も変わった気がします。
特にゼミで、他の人の意見を聞いていると、同じ事柄に対してもさまざまな考え方があり、伝え方も言葉の選び方も人それぞれで、自分も一方向の考え方から成長しなくてはと思うようになりました。何事も正面からだけでなく、横から、斜めから、物事を考えてみようと。以来、日々のニュースひとつをとっても、テレビや新聞の報道をそのまま鵜呑みにするのではなく、「別の考え方もあるのではないか」と自分なりに視点をずらしてみたり、それでも腑に落ちなければ資料を探して調べたりしています。思い起こせば、大学入学の前後で、僕自身のいろんなことが変わった気がします(笑)。
卒業後のことはまだ具体的に決めてはいません。もっともっと視野を広げて、自分が本当にこれだ!と納得できる方向を目指したいです。
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