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04 2024

社会教育主事として地元に戻り 地域の魅力づくりに貢献したい。

人文学部日本文化学科 神野 光 北海道名寄高校出身

「在学中に地元の駅が廃止になることを知り、地方のまちの将来に不安を抱きました。地域づくりに携わりたくて」と、社会教育主事課程を履修した神野さん。卒業後は地元の美深町役場に就職が内定しています。「地域の課題解決や魅力あるまちづくりに貢献したい」と意気込みます。

地元を盛り上げる仕事に就きたい。

幼い頃から博物館や資料館に通う機会が多く、縄文時代の遺跡や土器、アイヌ民族などに興味・関心がありました。高校時代の得意科目は日本史。大学では民俗学や考古学を学びたいと思って、学園大の日本文化学科を進学先として選びました。将来の仕事に生かせたらと考え、1年次から学芸員課程を履修。そこでお世話になっていた先生から、「社会教育主事課程を履修しておくと、進路選択の幅が広がるよ」というアドバイスをいただきました。でも、その時はなんとなく「就職に有利なのかな」くらいの気持ちだったのですが、大きな転機となったのは、その年の冬休みです。

僕が高校時代、通学のために利用していた駅が廃止されることになったのです。小さなまちの移動手段がなくなってしまう。このままでは、地元はどうなるんだろうという不安から、地域づくりに携わるような仕事がしたいと思うようになりました。そんなとき、先生の言葉を思い出し、2年次から社会教育主事課程の履修を決断。社会教育主事の資格は、自治体職員として採用されると特に生かすことができます。教育委員会で学校教育についての仕事を担ったり、生涯学習を促進したり、地域の社会教育に関して事業計画や実施、運営などを行う仕事です。地域の魅力づくりにも役立てるのではないかと考えました。

友人・先生に恵まれた学園大の4年間を人生の糧に。

社会教育主事として、地元の美深町から内定をいただきました。故郷で地域課題の解決や魅力あるまちづくりに尽力できることを今から楽しみにしています。そのためには、町民の方々の声を積極的に聞き、何が必要とされているかをしっかり把握することが大事だと考えています。そうした姿勢は、大学の授業や研修、課外活動の中でも意識的に養うようにしていました。

例えば、3年次に安平町で行った地域研修では、住民の方々の声から地域の課題を見つけ、それを解決するための具体策を検討・立案しました。僕が行った地域は高齢化が深刻で、ある高齢者の方から『除排雪が家の前まで行われず、大変』という声を聞きました。そこで、特定地域づくり事業協同組合からサポートしてくれる方をマッチングするといったことを検討しました。

また地元の役場でインターンを経験した際は、中学生が部活に参加せずゲームをして過ごすことが多いという実情を目のあたりにし、美深の自然を生かした取り組みや居場所づくりが必要だと実感。実際に足を運び、 住民の声を聞くことの大切さを改めて感じました。

さらに、毎月第3金曜日の7校目の時間に、OBやOGの方を招いて社会教育に関するお話を伺う機会があり、そこでまちづくりに興味のある学生や公務員を目指す学生と交流することができたことは、モチベーションの維持にもつながりました。

友人、先生に恵まれた北海学園大学での4年間。僕にとって、新しい人との関わりの中で、学びたいことを見つけ、それを突き詰めるきっかけをくれました。実りある4年間を過ごせたと思っています。卒業後は、社会教育主事課程で培ったコーディネート力を生かして、地元でワークショップなどを開催し、地域の人々のニーズに合った学びの機会を展開したいと考えています。

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