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04 2024

日中はアルバイト、夕方から大学で 日本語教師を目指しています。

人文学部2部日本文化学科1年 宮城 そら 北星学園大学付属高校

高校1年生の頃、将来は日本語教師になりたいと決意した宮城さん。「学園大の2部なら親への負担を軽減できる」と、進学しました。週6日のアルバイトと講義、日本語教員養成課程に加えて、国語教師になるための教職課程も履修。さらに2部バスケットボールサークルや、オープンキャンパスを運営する「ぴある」のメンバーとしても活躍する多忙な毎日を送っています。

国家資格の日本語教師を目指して

高校生の頃、古典の授業で源氏物語を読んで、すごく面白いと思ったんです。もっと古典を勉強して、その面白さをいろんな人に知ってほしい。でも、日本人ならだいたいの人が学校で古典を学んでいるはず。だったら、日本の古典をまったく知らない外国人に向けて伝えていきたいと思いました。英語でのコミュニケーションにも興味があったので、両方の要素が生かせる日本語教師を目指そうと。

将来の進路を模索していて気がついたのは、日本語教師養成課程のある大学は、北海道にそれほど多くないということ。中でも学費の負担が少ない2部で学べるのは、北海学園大学だけでした。学園大の2部で日本語教師が目指せることを知った時、すぐにアルバイトをしながら大学に通う自分がイメージできました。

現在は、週6日は早朝6時半から午後2時まで、ホテルの朝食とランチを出す居酒屋でアルバイトをしています。2部の授業は夕方5時50分から。その前に4時から1部の授業を取ることもあります。日本語教師養成課程と教職課程も取っているので、2部だけの授業では足りないんです。週2日は夜9時からバスケットボールサークルで活動。「ぴある」にも入っているので、オープンキャンパスがある時は、スタッフとしても活動しています。平日が忙しいので、日曜日は完全オフ。アルバイトも講義もないので、好きな海外ドラマを見ながらゆっくり過ごす日と決めています。

正直、忙しくて大変だと感じることもありますが、学費を払ってくれている親のことを考えると、途中で諦めるわけにはいきません。もともと朝が苦手なので、もしアルバイトがなかったら、お昼まで寝てしまっていたかも。夜は強いので、2部学生の生活は私に合っているんです。

日本文化をもっと知って、世界に発信したい。

日本語を通して世界に日本文化を伝えるには、英語だけでなく、さまざまな国の言葉や文化を理解しなくてはと思い、1年生の前期にドイツ語やロシア語の授業も履修しました。ロシア文化も学んだのですが、日本とかなり違うところや逆にそっくりな部分もあって、文化を比較することに興味が広がりました。

「異文化コミュニケーション」の講義では、日本人にありがちな「暗黙の了解」や「言わなくても察する文化」と、海外の「とにかく言葉にして伝える文化」を比較し、違いをどう考えるか、その差異をどうなくすかといったことをみんなで議論しました。これまで自分がいた世界からさらに外へと向かう文化を意識することができて、すごく楽しい講義でした。ほかにも、私が先生から話しを聞いて解釈した内容を、第三者に伝えたときにその人がどう解釈したかを比較する講義もあり、コミュニケーションの本質を学ぶことができました。

日本の文化を世界の人たちに伝えられる人になるためには、そういったコミュニケーションに関する知識が大切だと実感。それと同時に、日本文化そのものの知識も大切だと思うので、この先に学ぶ専門分野がとても楽しみです。

大学の授業は高校とはまったく違って、自分の考えをまとめたり表現したりすることが格段に増えます。レポートなどは書いた経験がなかったので不安もありましたが、書き方を指導してくださる授業があり、学びへのサポートの手厚さにありがたみを感じました。

 将来は日本、海外、どちらでも働いてみたいと思っています。留学も視野に入れていますが、卒業後にワーキングホリデービザで海外に渡航するのもいいなと。いずれにしても、将来に向けて人とのコミュニケーション能力や英語力を鍛え、自分の考えをしっかり伝えられるような文章力・語彙力も身につけたいと思います。そのためにも、今よりももっとたくさんのことを経験し、いろいろな人たちと関わっていきたいけたらと思います。

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