ゴールがないから学びが広がる。 「勉強も遊びも思い切り」がモットー。
「1日2コマの授業を効率的に学ぶ2部のスタイルは自分に合っている」。そう話す酒井さんは地域経済を学ぶうち、生まれ育った故郷に誇りを感じるように。将来、地域を盛り上げることに貢献したいという目標を見つけました。
学びを進める中で、地域の可能性に気づきました
生まれてから高校を卒業するまでずっと、旭川市の北側に位置する当麻町という小さな町に住んでいました。地域経済学科で学びたいと思ったのは、その町で、地域社会のさまざまな問題をいつも身近に感じていたから。解決に向けてどういったアプローチがあるか知りたくて。「北海道経済論」など、道内の地域に目を向け、現状を理解し、多方面から分析する科目に特に興味を持っています。過疎や高齢化といったワードには、地元を思い浮かべたりすることも。自分なりの答えを探し、考えを巡らせる中で、新しい発見があったり、地域に対する考え方も徐々に変わってきました。小さな町こそまだ知られていない可能性があるはず、それを活用しないのはもったいない、そう思えるようになったんです。卒業後は地域を支える仕事に就きたいという目標ができました。
じっくり学び、しっかり楽しむ4年間に
2部の授業は夕方5時50分から。いわゆる普通の大学生とは生活が逆転なのですが、実はこのスタイル、僕には合っているみたい。月曜〜土曜の間で1日2コマずつ、空き時間なく効率的に学べるのがいい。1日を有意義に使えますから。履修科目は、シラバスを読み込み、しっかり選んでいます。おかげで9時までの3時間、集中力を切らさずに講義に向き合えています。高校のときは、大学入試をゴールに定めて勉強している感がありましたが、大学の勉強はまったく違って、ゴールはないですよね。それに、学び方が自由。特定の分野を掘り下げることもできるし、興味の幅を広げて学ぶこともできます。勉強だけじゃなく、それ以外の時間の使い方も自分次第。僕は、日中はアルバイトや資格試験の勉強をしたり、Ⅱ部サッカー同好会で仲間たちと汗を流したり。勉強も遊びも思い切りやる、そんな充実した毎日を送っています。
多面的な考え方を身につけ、将来は移住者の支援を
「文化人類学」のゼミに所属しています。一見、地域経済とは関係ないように思われるかも知れませんが、そうでもないんです。ゼミでは、自分と違う生活習慣や常識を持つ人と共存するにはどうすべきか、といった視点でディスカッションを繰り返します。明確な答えはありません。そんなディスカッションを通して、多面的な考え方や相手の立場になって考えることが身についたような気がします。今、地域では、過疎化問題を解決する一つの策として、国内移住が注目されていますが、まさに移住者は異なる文化的背景を持った人たち。彼らをサポートし「ここに住み続けたい」と思ってもらうことが移住促進のカギになる、そこで文化人類学が役立つ。そうした一つひとつの学びを繋げて、将来は移住者の支援など、地域の活性化に貢献できたらと考えています。
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