03
31 2022

#図書館学課程[司書] 司書を目指すだけではない ずっと役立つスキルを手に入れる。

法学部1部政治学科4年 森本 佑奈 市立札幌平岸高校出身

「図書館学課程」で所定の科目の単位を修得すると、卒業と同時に「司書」の資格を取得できます。読書が好きな森本さんは、在学中に何か資格を取りたいという目標を持って、この課程を履修。「調べものをするためのスキル」という将来にわたって役立つ能力を身につけられたことも、大きな成果だと感じています。

計画的に効率良く履修。

図書館学課程を履修しようと思ったのは、読書が好きということと、在学中に何か資格を取りたいと思っていたことが理由です。それに加えて、公務員を志望していたため、市職員であれば図書館に配属される場合があることから、その際に役立てられるなという気持ちもありました。
図書館学課程を履修すると、当然、授業数は増えることに。それでも、自分が取りたくて取ったものですし、もともと興味があることだったので、それほど苦には感じませんでした。図書館学課程は2年次から開講されて3年間にわたって学べるのですが、私は2年間で司書資格を得るために必要な単位をすべて取り終わることができました。私の場合、学部と図書館学課程の授業の時間帯があまり重ならなかったこともあり、できるだけ詰め込んで時間割を組みました。早く単位を修得して、公務員試験の準備に集中しようと考えていたので。ですから、5限目まで学部の講義を受け、その後に図書館学課程の科目を6、7限目で受講するということが、多い時は週3日ほどありました。さらに、3年次の夏まではアルバイトもしていましたし、サークルも活動頻度が高いところでしたから、やはりちょっと大変でしたね(笑)。

「調べる」スキル。

図書館学課程の科目の中で、特に興味深かったのは「児童サービス論」。小学生と交流するボランティアサークルに所属していたので、子どもたちと接する機会が多く、子どもと本の関わりについて関心を持ちました。特に児童向けの図書館での実践事例では、なるほどと思うことも多くて、学んでいることと経験が関連する面白さを感じました。自分が子どもの頃に読んだ児童書を再読するという課題も、面白かったですね。改めて読み直してみると、同じ本でも子ども時代とは違った視点で読むことができました。

図書館には、利用者の方からの質問について調べ、必要とされる回答をしていくレファレンスという作業があります。「情報サービス演習」の授業では、レファレンスの模擬課題に取り組み、幅広い課題に対して学生が各自で調べて発表することもありました。現在の司書の仕事はコンピュータを使用することが多いため、授業でもコンピュータを扱う機会が数多くありました。
こうした図書館学課程での学びから、図書館に関する知識に加えて、調べものをするスキルを身につけることができたと思っています。大学では、図書館所蔵の参考図書から企業・統計・法律など多岐にわたる分野のデータベースまで、自由に使用することができます。学部の授業のみでは、幅広く活用する機会はあまりないように思いますが、図書館学課程を履修したことにより、調べものをする際にインターネット検索のみに頼るのではなく、さまざまな情報源を有効活用するという経験を学生のうちにできたことは、非常に有意義だったと感じています。これからの将来、「調べる」というスキルは仕事でもそれ以外でも、絶対に必要になってきますから。

この成果を将来へ。

図書館学課程と聞くと、図書館で働く司書になるためだけの勉強と思うかもしれませんが、司書以外の道を選んだとしても生かせる「調べる」スキルを身につけられるのは大きな利点だと思います。司書になりたいという人や本が好きという人はもちろんですが、将来にわたって役立つスキルを身につけたいという人にも、図書館学課程をおすすめしたいです。
私自身は、この課程を受講したことで、司書という仕事にすごく引かれました。本に囲まれて仕事ができることもそうですし、図書館には地域の教育を支えるという役割もあると思うので、小さな子どもからご高齢の方まで、幅広い年代の方たちと関わっていける面も魅力的だなと感じています。

大学の図書館は本を読むだけではなく、勉強するスペースも整っているので、公務員試験に向けて毎日のように通っていました。レポートを書く時に参考文献を探しに行くと、図書館学課程で図書の分類法を習ったおかげで、欲しい本をすぐに見つけられました。私立大学図書館では道内で1番の蔵書数を誇るここで、図書館について学べることも魅力だと思います。
卒業後は、国家公務員として仕事をすることになりました。司書資格を直接活かせるわけではありませんが、図書館学課程を通して培った情報を活用する力を、仕事はもちろん生涯学習や生活の中で活かしていきたいです。学部の授業に公務員試験の勉強、そして図書館学課程。時間の使い方を意識しながらそれぞれに取り組み、成果を手にすることができて良かったなと思っています。

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