生きた英語を身につけ、 自分なりの言葉で 発信できる人に。
「初めは英語習得が目的でしたが、大学で学ぶうちに、英語をコミュニケーション手段の一つとして、幅広く学びたいと思いました」と話す佐藤さんは、ビジネスや歴史などにも興味・関心を広げてきました。「将来は、自分の言葉を紡げる人になりたい」と夢を膨らませています。
ビジネスコンテストで全国大会へ。
文化人類学を専門にする小松かおり先生のゼミに所属しており、ゼミの活動を通して「興味を持ったことを追求する勇気や楽しさ」を学ぶことができました。3年生になってからは子ども食堂について研究していたのですが、きっかけは、ある日観たテレビのニュース。80代の男性が40年間介護してきた奥さんを殺害してしまったという事件です。その時、ただ単にニュースを見て悲しいと思うだけの自分は、すごく無力だと感じました。こうした事件になる前に、苦しんでいる人を救える何かができたらと思い、子ども食堂に焦点を当てて活動し始めました。
初めは子ども食堂をもっと地域に増やすために活動しようと考えたのですが、よく調べてみると、すでに子ども食堂はたくさんありました。それなら、子ども食堂をしっかり運営し続けられるようなビジネスの仕組みを検討したらどうかと思い、英米文化学科と日本文化学科から賛同してくれた仲間5人で、ビジネスモデルを考えました。
私がアルバイトをしているビュッフェレストランでは、毎日大量の食品ロスが出ています。中には、まだ食べられるのに冷蔵庫から直接ゴミ箱に行ってしまう食べ物もあり、そういった食べ物を子ども食堂に活用するというプランを考えました。企業側は廃棄するための経費を減らすことができますし、子ども食堂はコストを抑えて食材なり料理なりを入手することができます。このプランで「Komuroビジネスコンテスト」に出場し、北海道から全国大会に出場することができました。
意識の高い同年代と出会えた。
そもそも英米文化学科に進学しようと思ったのは、大好きな『ハリー・ポッター』を字幕なしで観たかったからです。英語は知れば知るほど難しさを実感しますが、大学での学びを通して、英語を学ぶことそのものを目的にするのではなく、英語をツールとしてコミュニケーションできる人になりたいと考えるようになりました。だから、英語の勉強だけでなく、それ以外の学びや経験を大切にしたいな、と。それでビジネスコンテストに出場したり、アルバイトを3種類やってみたり、小学生にバレーボールを教えてみたり、いろいろな経験をしてきましたが、就活もその一つです。目標意識を持っている同年代の人たちと関わることで、自分が見ていた世界がどんどん広がっていきました。その過程で、たくさんの知識を持っている人も素敵だけれど、そのままの自分でその人らしい視点から切り込んで発言できる人にすごく魅力を感じました。なので、私も自分を無理に良く見せようとせず、その年代に合った等身大の価値観で物事を判断し、自分の意見に自信を持てる人間になりたいと思うようになりました。
将来はマスコミ関係で働きたいと考えています。その時は、多くの人たちの意見を代弁できるような目線を持ち、自分なりの言葉で発信できるようになっていたいですね。
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